キーボウの
お勧めの山(1)
  傾山(杉ガ越コース)アケボノツツジを満喫

【 日 付 】2000/4/29(土)
【 山 域 】祖母山系
【 山 名 】傾山(1,602m)
【 メンバ 】WAKABAさん、松井(キーボウ)
【 コース 】自宅6:30==大津町〜高森町〜高千穂町〜日之影町==
       杉が越(10:30)---休憩地点1(11:40)---休憩地点2
       (12:45)---九折越分岐(13:26)---傾山(13:46/14:45)
       --- 九折越(15:40)---16:30林道(16:30)〜見立(17:00)
       
【 地 図 】見立(1/25000)
【ガイドブック 】久住・祖母・大崩を歩く
【 天 候 】快晴

30日のやまびこ会の山行に先行して、29日にWAKABAさんが杉が越から傾山に登るというので同行しました。
このコースは一昨年の5月にJimnyさん達と夏木〜五葉に行った、次の日の山行コースでした。
その日はあいにく帰らなければならなかったので九折越下の駐車場まで車の回送のみをしました。そういうわけでどうしても行きたいコースでした。

9:30に見立のリフレッシュハウス出羽(”でっぱ”ではなく”いずるは”と読むそうな)でWAKABAさんと待ち合わせるべく早めに自宅を出発。
9:10分に出羽到着。今晩のやまびこ会の宿泊予定地だ、結構よさそうなところだ。
九折越からの登山道はまっすぐここにおりることになる。
10時過ぎにWAKABAさんが友人の楓子さんと到着。杉が越に向かう。
杉が越はすでに30台位車が駐車してある。
今日は傾山の山開きの日だ。われわれが最後だろう。

WAKABAさん、楓子さんと三人で大明神で今日の山行の安全を祈願する。
楓子さんは新百姓山方面に散歩がてら歩くということで、WAKABAさんと傾山を目指す。
今日は、僕にとって久々の快晴のなかの登山だ。
快適な尾根道を進むと、三ッ葉つつじがところどころに見られる。鳥屋ダキ付近がピンク色だ。
だがまだアケボノツツジが咲いているとは思っていなかった。

1088mピークの登りにかかるころからアケボノツツジがちらほらからあちらにもこちらにもと、うれしくなるほどのアケボノだ。
快晴の空にピンクの花があざやかだ。南に頭布山が見えるようになる。
頭布山の1000mから1100m辺りがピンク色に染まっている。これもアケボノに違いないだろう。
やがて道は岩場となり梯子を登ったり下ったりを繰り返す。傾も見えるがはるかかなただ。
満開のアケボノツツジを満喫!
↑満開のアケボノツツジ
1198mピークあたりまでが最高のアケボノの鑑賞地点だ。これまでの登り下りの苦しさも忘れさせてくれる。
一本の木についている花の数が多い。桜で言えば八重桜のように密集している感じだ。

このピークを越えた辺りからアケボノは少なくなる。そして傾斜がいよいよ増してくる。でも傾の山頂はまだまだ遠い。
振り返れば、夏木〜五葉の稜線上に大崩が見えてくるようになる。

↑九折越から見る傾山
傾斜はますます厳しく、これまでの快調なペースがぐんと鈍る。WAKABAさんも苦しそうだ。やがて九折越への稜線、そして祖母が見えてくる、もう一息だ。でもこの辺りが本当に苦しい。
すでに先行していた2〜3パーティを追い抜くペースで来ただけに、オーバーペースがたたったようだ。
やがて、山頂で式典を終えた登山者がどんどん降りてくる。登りのために道を譲られるとかえって苦しい。

↑山頂から祖母方面を見る
とうとう、九折越からの道と合流。本傾がやっと見える。
山頂付近はまだまだ人でごった返しているようだ。九折越に下る登山者も増え、かなり渋滞だ。
降りてくる人から「これから山頂に行って降りるとなると遅くなるよ。ヘッドランプは持っているか?」と聞かれる。心配ご無用。見ると大分県警の方だ。ご苦労様です。
東側から回り込んでやっと山頂だ。展望は雄大。中九州の山山はほとんど見える。気温も寒くも暑くもなく最高。

↑ビールでいい気分のWさん
さっそくビールで乾杯。 WAKABAさんの持ってきたビールは凍っていてまだしゃりしゃりと音がする。この他に500cc缶を2本持ってきた甲斐があったものだ。さあ飯だ飯だ。
山頂付近は木木の芽は全く見られず冬枯れの様相だ。
気が付くと山頂付近にはほとんど人がいなくなっていた。
さあ帰路に付こう。九折越を目指し下る。また大勢の団体さんに追い付く。
九折越で最後の休憩。WAKABAさんのザックからはまだビールが。250ccの試飲缶2本。ということは僕が500cc2本、WAKABAさんが350cc2本と250cc2本。合計2.2Lだ、よくもまあかついできたものだ。
これからは、さらに立派な登山道が駐車場まで続く、でも見立までは遠い。

駐車場付近に到着しさらに歩いていると、通りかかった車の人が「どこに車を止めておられるのですか」と聞く。「見立です」と答えると乗っていきなさいとのこと、良かった。1時間半が30分に短縮。車の人は佐賀からの人で見立側から傾に登りアケボノがないので笠松の方にも行ったがやはりなかったとのこと。
デジカメでアケボノの写真を見せる。十分に悔しがらせてしまった。
やはり苦労した人だけが味わえるアケボノツツジでした。

「出羽」でなかむとしさん始めやまびこ会の皆さんと顔合わせ。
明日の鹿納〜頭布山行の無事を祈って、一路、熊本へ向かった。
WAKABAさん本当にお疲れさまでした。おかげで楽しい山行ができました。

このコースはなかなかのものでした。鉱山跡から三つ尾〜坊主尾根経由よりはるかにハードでした。700mの標高差ということで甘く見ていたのかもしれません。1200m位の高度差に匹敵するコースのようです。
ピークの数を数えようとして人がいたようです。でも30を越えたところでやめたそうです。

コースタイムに関して、
  山と高原地図66「祖母・傾」、の3時間はあんまりです。
 「九重・祖母・大崩を歩く」の3時間45分が妥当なところです。
一般的には、休憩を入れて4時間みておいたほうが良いでしょう。
<写真・紀行文提供:キーボウさん>

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