第10回:坊がつるはきょうも雨だった |
場所 | 九重坊がつる(大分県) | 山行日 | 2000.9.2、3(土、日)くもり時々雨 |
参加者 | 北九州組(シュート&シュート女さん、☆山ひとすじさん、YUTAchan) 大分組(後藤さん) 福岡組(なかむとしさん、ismさん、NOBUさん、☆しげさん) 熊本組(ヒデさん、☆よしさん、亜紀さん) 総勢12名(☆初参加) |
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幹事 | アツアツ シュート&シュート女 のお二人 | ||
コース | 「楽ちん吉部コース」:吉部←→くらぞめ滝←→坊がつる 「山崩れ雨が池コース」:長者原←→雨ガ池←→坊がつる |
<詳細紀行文>by 初参加のしげさん 今回初めて参加させていただきました、しげです。
どこかにいい登山会はないものかと、探していたのですが、ありました。やまびこ会です。規則や会則
など結構、厳しい会が多い中、ホームページから漂う何とも言えない素敵なお酒の、いや、山の香り。
公開用掲示板に書き込んだら、さっそくなかむとしさんからお誘いをいただきました。 幸いにも九月のオフ会に参加することが出来、いざ九重へと出発したのです。 九月二日の当日はやや小雨模様のぐずついた空模様。私は待ち合わせのバス停で、なかむとしさん達を待ちました。「あー、どんな人やろかー。九重まで二時間かかるやろうし、気難しい人ならかなわんばい。」 口下手で小心者の私は、あれこれ考えていたのでした。しかし、現れたのはなんとも気さくな感じの、なかむとしさん、NOBUさん、バス停で一緒になったismさんでした。 NOBUさんの車にお世話になったんですが、車中山の話などするうち、あっと言う間に九重に到着です。 長者原に十時過ぎに到着しました。あいにくの空模様にも関わらず、ぞくぞくとやまびこ会の面々が集結してきました。 熊本組に北九州組、そして大分からとメンバーは多彩です。 それにしても凄すぎます。何なのでしょうか、その荷物の量は。皆さん、このまま山にこもるつもりなのか。 私のリュックが子供用に見えます。しかもYUTAChanは鍋を背負って登る気です。もう皆さん、やる気満々です。 私はサラダと調味料を背負うことにしました。そして、雨ヶ池コース組と吉部組とに分かれ、いざ登山開始です。 吉部のコースは初めてです。もっとも私は九重には一度しか登ったことがありません。 話によるとかなり楽チンなコースらしいので、御気楽登山をモットーとする私には最適です。 車で登山口に向かう途中、道に迷って少し時間をとりました。今思えば、あれがのちの油あげ事件の前触れだったのかも知れません。 その吉部のコースですが、最初の三十分位が急登になっていますが、あとは楽チンです。 森の中を歩くのが主なので、景色は期待できませんが、例えば炎天下や雨の日などの山行には、ちょうどよいかもしれません。樹木の観察などにもよいでしょう。途中にくらぞめの滝という見所もあります。 そして急登から一時間ほどの水平移動で、今夜の宴会場、坊がつるに到着です。 さあ、いよいよです。初心者の私としては、一体これから何が始まるのか、期待と不安で一杯です。 一同、さっさとテントを張るが早いか、一路目指すは法華院温泉。まわりを見渡すと皆さん、すでに心はココに在らず、ビールモードに突入しています。 一度に大勢、温泉に入れるか不安でしたが、いけそうだったので受け付けで金三百円也を支払い、さっそくザブリと温泉に浸ったのでした。 そういえば後藤さんとシュート女さんは、頭から泡が吹き出しそうな位、ビールモードに入っていた為、温泉よりも先にいきなりビールに飛びついた!?もようです。 そして夕方、時折雨のパラつく天気となった為、宴会場を避難小屋へと変更し、すきやき大会が始まりました。 今回の幹事であるシュート&シュート女さんのお陰で、おいしいスキヤキをいただきました。 しかもビールにお酒にワインと、出てくる、出てくる、これでもかといった状態です。 皆さん酔うほどにボルテージは上がってきます。山の話に、よもやま話、みんな話しは尽きないようです。各自自己紹介などをしつつ、九重の夜は更けていくのでした。 しかし、それでも飽き足らず夜更かしをしていた数人がいたらしい。 翌日はスキヤキの残り香で目が覚めました。天気は雨模様で、しかも時折雷が鳴っています。 今日はどこか一つは登って帰ろうと考えていたのですが、これではどこにも行けそうもありません。 晴れの予定でいたのに、最近の天気予報はあまり当たらないのではなかろうか。 そうするうちに朝御飯となりました。昨夜に引き続き、YUTAChanが担いできた大鍋は大活躍です。 しかし、そこに事件が発生!!ないんです。何がって、油あげが。ネギも。シュート女さんは発狂しそうです。 やはり昨日の道迷いは前兆だったのです。あげとネギのないうどん、でも良く見るとあるじゃないですか。 ダシの中に乾燥ネギが。それにトロロ昆布も。あげなしネギなしでも、おいしいうどんが食べられました。 撤収も雨の中どうにか終わり、下山する事となりました。 山ひとすじさんも一度、登りかけたのですがあいにくの雨で諦められた様子です。 過半数の人達が吉部コースを下山される中、亜紀さん、後藤さん、ヒデさん、シュートさん、そして私の五人で雨ヶ池コースを下山することになり、出発前に私はカッパを着込んだのでした。 約二時間ほどで長者原に到着の予定で、見ると五人共、青色系のカッパばかり。 青色カッパ組は一路長者原を目指すのであった。が、シュートさんの早いことといったらない。 そんなに急いでどこへ行くんだー。シュートさん。もしかして心はすでにビールでは!? 途中、雨ヶ池付近にはいろいろな花が咲いており、雨の中の下山に文字通り花を添えてくれました。 花に詳しければ良いのだが、マツムシソウくらいしか私にはわからない。でもいいか。 こうして野に咲く花を見るだけでも、心地よいというのか、さわやかな気分にさせてくれる。 一瞬、雨音が消えたのでした。 途中、後藤さんにも抜かれ予定より遅れて、長者原に到着。みんな楽しそうだ。 よく見るとビールを手にしたシュートさんがいる。私も負けじと売店に飛び込みビールで乾杯。 そのままヘルスセンターで昼食となり、楽しい会話は続くのであった。 思えばネットで知り合ったばかりの人達との山行は、不安で一杯だったが、それがどうだろう。 たった二日間過ごしただけで、こんなに仲良くなれた。 不思議な縁です。ただののんべぇの集まりではない、山好きのきさくな会だったんです。 しかも初めての私に紀行文を書かせるなんて。やまびこ会、恐るべし。そしてこれからもよろしく。 しけ゜ |
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長者原ヘルスセンターで出発を待つ (写真提供:なかむとし) |
吉部登山口からいよいよ登山開始 (写真提供:なかむとし) |
途中のくらぞめ滝を見る (写真提供:ヒデ) |
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鍋を背負わせたら日本一。イヨッ!YUTAchan!! (写真提供:シュート) |
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ここまで来れば坊がつるはあと少し (写真提供:しげ) |
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こちらは雨ガ池コース。4人でさびしーい! (写真提供:よし) |