第7回:シャクナゲ烏帽子 |
場所 | 烏帽子岳1,692m(熊本県脊梁山地) | 山行日 | 平成12年5月21日(日) |
参加者 | なかむとし、O先生、MOMOKOさん、ヒデさん、シュートさん、WAKABAさん
楓子さん、圭之さん、せいさん、 ペニーさん、たつこさん、YUTA、以上12名 |
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幹事 | YUTAchan | ||
コース | :熊本県泉村樅木=那須越直下(ここまで車)−那須越−烏帽子岳−五勇との中間点−那須越−駐車場 |
砥用町の旅行村でバーベキュー大会! |
<詳細紀行文>by YUTAchan 当初幹事のキーボウさんの都合が悪くなり、山行の5日前に幹事をなかむとしさんより指名された。 この山域はまったく予備知識がなく、登った事も無かったが、キーボウさんの助言で昨年切開かれた らしい、那須越から尾根を北に縦走するコースを選んだ。 登山口が標高1,400mあり、多少の アップダウンはあるものの、これまでの西側一般ルートよりも楽そうだ。 北部九州の男三人組は前日 より砥用町の旅行村でテントでバーベキュー大会を行うべく、なかむとしさん宅を14:30に出発 した。京丈山を望むキャンプ場のテントサイトは、芝生の上、水洗トイレ完備で快適だった。 暮れなずむ周囲の山と夕焼けを眺めながらの、最高級和牛カルビーと本場仕込みのホルモン焼。それに 大型クーラーでキンキンに冷えたビールは最高だった。暑くもなく寒くもなく、吹く風は爽やか。これ 以上の贅沢は考えられないほどだ。ここで、調子に乗って掲示板に色々書き込んだのが、運命の分かれ 道だったとは・・・ |
朝はカラスの鳴声で目覚めた。 朝飯は、前日炊いておいたご飯で、かに雑炊(おじや?)と生イワシ
を焼いた。 金曜の夜から私はお腹の調子が悪かったものの、前日は楽しく焼肉とビールを飲んだ。 二日酔いを無理して雑炊をかき込んだ所、全部戻してしまった。 今回来れなかった、日豊本線三人衆(Takaさん、ササユリさん、後藤さん)のたたりだ。そう言えば、前日寝る前に掲示板をチェックするとTakaさんが綿々と恨み節を綴っていた。 天気に影響が無かった分、私にたたりが降りかかってきたみたいだ。 すきっ腹では山にも登れないのでなかむとしさんにバナナを恵んでもらい、一気に押し込んだ。本当に情けなかった。 |
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登山前のひとときを軽いおしゃべりで過ごす。 |
ヒデさん、WAKABAさん、楓子さんと無事合流し五家庄八八重を目指し8:10に出発。相当車を
飛ばしたが、待ち合わせの場所には10分程遅刻してしまった。 八八重には、五家庄渓流キャンプ場という立派なキャンプ場があった。圭之さんからも聞いていたが、何度電話しても出ず泉村役場や平家の里に聞いても場所を特定できなかったので、今回は見合わせた。 次回機会があれば是非利用してみたい雰囲気の所だった。椎葉組の圭之さん達との待ち合わせも迫っていたので、私達は先に峰越林道を椎葉峠に向け飛ばす。 丁度峠で、圭之さん達と出会った。今度は、お待たせせずに済んだ。県境の峠から熊本県側に4〜5分戻り、登山口着9:50。装備を整え、簡単に自己紹介をしあった。 椎葉組は、セイさんの友人たつこさんと、なんとイギリス人のPennyさんを連れてきた。学校で英語の先生をしているそうだ。 ついにやまびこ会もインターナショナルになってしまった。いったいどこまでこの会は、発展するのだろうか。 |
登山口より急斜面を登る。 |
10:05登山口出発。いきなり車道からの登り口が急斜面をトラバースするような道だが、そこを
超えると10分程で県境尾根の那須越に飛び出した。 整備された尾根道を、小さなピークを超しながら進む。途中ちょっとした岩場で南面の展望が開け、市房山から石堂山そして、やまびこ会ゆかりの山馬口岳が望めた。 2度ほど休憩をして、11:55烏帽子岳山頂に着いた。山頂手前20分ほどスズタケのトンネルがあったが、このルートは悪場も急登もなく、歩きやすい。 実際連休中に谷沿いに登ったヒデさんも、こちらの方がはるかに楽だと話していた。 |
登山道途中の展望の良いところで一休み。 |
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烏帽子岳山頂の烏帽子岩でのやまびこ会集合写真 |
山頂よりわずかに南の烏帽子岩の絶壁の上で、居合わせたご夫婦に写真を撮ってもらった。 カメラの数が多く、一番後ろだった私は無理な体勢で長い時間きつかったが、圭之さんが無言でがっちりと支えていてくれた。 天気は快晴。展望は北側は利かないが、それ以外は見渡す限り山また山。深田久弥が日向の国を山岳重畳の国と表現していたが、まさにその通りの景観である。 はるか南西に上椎葉ダムの水面も見える。何といっても目を引くのは二ツ岩を従えてゆったりと裾野を引く 市房山だ。完全な独立峰に見える。 南西のうす青い山塊をシャッターを押してくれた方が、あれは尾鈴山かなと言っていた。 |
山頂を占拠して昼食を取った。さすがにこの時期、鍋でもないので(冬に結成されたやまびこ会は、鍋が
名物である)各自持参の食事だが、相変わらず女性軍から次から次にいろんな物がでてくる。 特にせいさん(たつこさん?)にもらった、実のまわりを真綿で包んだようなみかんは不思議な食感だった。 さすがに今回は、アルコールを飲む気になれない。飲んでる所すら見たくないので、だれが飲んでいたかも判らない。 O先生、今回はお酒のお相手できなくて、すみません。 13:05、五勇山方面へ出発した。 途中、左手北方向にこの地域の最高峰、国見岳が見えた。今まで、祖母や、大崩からこの山を探したがピークとして確認できなかった。 ガイドブック等には、容姿はあまりパッとしないとよく書かれているが、ここから見ると左右にゆったりと尾根を引き風格あふれる山容だ。 |
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烏帽子岳のシャクナゲ。一番いい時期に私たちは来たのだった。 |
この縦走路には、さすがにあちこちに石楠花が咲き乱れている。カメラを持っている人達は、盛んに撮影
していた。13:40、五勇山まで足を延ばすと帰りが遅くなるので、石楠花の一番見事なところで引き返す事に
した。 皆で集合写真を撮り、13:50来た道を引き返す。 那須越を、15:46に通過し。登山口に 15:53無事帰着した。 ヒデさんとずっと話しながら歩いたが、私はHPを見ているのでとても初めて会う方とは感じなかった。 Takaさんともそうだったが、インターネットというのは、本当に素晴らしいものだと思う。 五勇山は割愛したが、当初の予定通りの時間に着いた。小康状態だった私の腹具合も下りでまたおかしくなり、登山口直前でヤブの中に分け入った。 |
駐車場所では、O先生の持ってきたビンビールを皆飲んでいた。 山で飲む、ビンビールは最高の贅沢だ。Pennyさんもこれには感動したらしい。O先生は、すごくいい人のすり込みを受けたみたいだ。(本当にいい人ですが) 私も、すっきりしたのでついつい3杯程いただいてしまった。皆これからが長いので、ゆっくりする訳にも行かず早々と解散した。 下りは私が少し飲んでしまったので、なかむとしさんが運転をして下さった。ところが体調が万全で 無いのに飲んだのと、舗装はされているもののヘアピンカーブの連続で車に酔ってしまった。 しばらく我慢したが、どうにもならず車をとめてもらい、又全て戻してしまった。戻した後、なかむとしさんが愛用のボトルタンクを差し出してくれた。 すぐに、追いついてきたMOMOKOさんが薬をくれた。 みなさんの親切が身にしみた。薬が効いたせいか、すっきりした。後部座席だと酔いそうなのでその 後は私が運転した。 運転して酔うことはないだろうから。途中で二度ほどトイレに行ったが、もう戻すことはなかった。 なかむとしさん宅経由で自宅に着いたのは、22:00だった。お腹の調子は、翌日までおかしかった。 今回の山行は、幹事でありながら体調を崩してしまい、みなさんにご迷惑とご心配をかけてしまった。 でも逆に、色んな方の親切を感じる事ができた。この場を借りて、お礼を申し上げたい。 山行記録も遅くなった上、だらだらと長々となってしまい、また周囲の観察の余裕が無かったためか自分の事が 中心になってしまった。 次回幹事の時は人間ウォッチングに徹し、もっと面白いものを書きたいと思う。 ※時間の記録は、なかむとしさんにご協力いただきました。 |