有志山行:宮崎・山めぐり
(南部九州美女の集い)

その1:宮崎の秘境・尾鈴山 編

場所 尾鈴山(宮崎県) 山行日 2000.8.12〜13(土日)晴れ
参加者 ササユリ、楓子、M嬢、N嬢、H氏、WAKABA
 りんご(もみじ滝に行く途中まで同行)
コース 尾鈴キャンプ場泊
 駐車場〜白滝〜南矢筈岳〜矢筈岳〜尾鈴山〜甘茶谷登山口

<詳細紀行文>by WAKABA
自宅から5時間かかる尾鈴山に、定例山行のリベンジで登ってきました。
やまびこ会の女性メンバーは南部九州に多いので、この機会に誘ってみました。
題して「南部九州やまびこ美女の集い」。
ササユリさんが参加、りんごさんも差入れを持ってご挨拶に来てくれました。
久しぶりに「若葉会」の友人達も誘い、楽しい山行となりました。

念入りに下調べをしていたおかげで、迷うことなくキャンプ場へ到着。
数日前に役場に問い合わせた時はバンガローは満室とのことだったが、
管理棟で尋ねてみると空室があったので、テント泊をやめてバンガロー泊にする。
夏休みの土曜日なのにキャンプ場はひっそりとしている。
沢の流れる音がここちよい、なかなか素敵なキャンプ場だ。

以下、管理人さんとの会話。
W: 「いいところですね」
管: 「数年前まではここにも沢山キャンパーが来てたんですが、今は全然少ないんですよ。やはり交通の便が悪いからでしょうね。3年後には大きな橋が(矢研の)滝に架かるらしいです」
W: 「私はずっと今の状態のキャンプ場であってほしいと思いますけど」
管: 「私も正直そう思ってます。橋が出来たら観光客が押し寄せるでしょうからね」

あるがままの自然を残すか、観光の為に開発するかは難しい選択だ。
個人的にはずっとこのまま秘境の尾鈴山であってほしいと思う。

到着した時には18時を過ぎていたので、早速夕食の準備をする。
私は「やまびこ会」に入る前に「若葉会」という登山サークルをつくっていた。
今回は久しぶりにその仲間との登山だ。
彼らも今ではすっかり山好きになったようで、自分達であちこち行っているらしい。
久しぶりの再会に会話がはずむ。

翌朝、目が覚めると頭が痛い。
前夜の日向ワインが効いたようだ。
撤収後、駐車場に向かおうとしていた時、キャンプ場にりんごさんが現れた。
参加されるかどうか最後まで分からなかっただけに驚いた。
いつ以来だろう? お久しぶりです!と挨拶をかわす。 
お元気そうで何よりだ。 
冷たいビールの差入れをいただく。若葉メンバーも大喜び。
ササユリさんもすでに駐車場で待っていた。
延岡からは1時間しかかからなかったそうだ。
実に4月末の五葉岳オフ会以来の再会だったが、いつも掲示板でお話しているせいか、久しぶりという気がしなかった。
「WAKABAちゃんって、会ってもやっぱり元気ね〜」
「ササユリさんこそ、会ってもやっぱり面白い人ですね〜」
と、よくわからない挨拶を交わす。

白滝
甘茶谷から登るか、予定通りケヤキ谷から登るかササユリさんと相談し、予定通りケヤキ谷から登ることにする。
車を甘茶谷登山口に回送後、いざ出発。すでに8時半だ。
白滝までは遊歩道歩きといった感じだ。
残念ながら用事があるというりんごさんとは、もみじ滝の手前でお別れした。
りんごさん、わざわざありがとうございました。
途中、いくつか綺麗な滝を眺めながら歩いていると白滝に到着。
落差75mの滝は写真で見るよりずっと壮大だ。

尾鈴山山頂にて
ササユリさん撮影
白滝からが本格的な登りとなる。
それまでが遊歩道歩きだっただけに、思ったよりペースがあがらない。
南矢筈岳までが長く感じる。
稜線に出るまでなんと4時間かかった。

稜線に出てしまえば、あとの縦走路はアップダウンも少なく快適だ。
尾鈴山は自然林の残ったいい山だと思う。
春に来たら花も咲いているし、もっと楽しめるかもしれない。
1時間半くらいで尾鈴山に着く。


甘茶谷登山口付近の滝
稜線歩きの延長線上に頂上があって、登頂という感じがしない。
道のりが遠かったわりにはあっけなかった。
なにはともあれ、お疲れさまでした〜!

ここから一気に下山。
甘茶谷から登る場合は山頂まで90分。かなりの急登だと思ったほうがいい。
ササユリさんは下りが得意のようで、私の快調なペースについてくる。
ササユリさんとは、最初から最後までやまびこ会の話で盛り上がった。
約50分で登山口へ到着。 遅れて若葉メンバーも到着。

甘茶谷に車を回送していたのでラクだ。
駐車場からの道は、途中舗装されているところもあるが、未舗装のところは
かなりの悪路だ。離合も難しいので運転には注意が必要。
駐車場に着いた頃には17時をまわっていた。
結局、一日がかりの登山となってしまった。

キャンプ場でササユリさんと別れ、翌日仕事という若葉メンバーとは日向の温泉の前で別れた。
彼らの帰宅は25時になったらしい。
皆さん、お疲れさまでした!
その2:大崩・三里河原 編
場所 大崩山・三里河原(宮崎県) 山行日 2000.8.14(月)晴れ
参加者 楓子、WAKABA
コース 登山口〜ワク塚分岐〜吐野〜モチダ谷吐合〜金山谷吐合〜吐野〜登山口

<詳細紀行文>by WAKABA
昨年の盆休みに三里河原を歩いたときから、次は沢の中を歩きたいと思っていた。
今年は渓流足袋もあるし、是非沢を歩こう!ということで、尾鈴山の翌日大崩に行くことにした。

以前にも利用したことがある上祝子のコテージ大崩は、広くてきれいでおすすめ。
バス、トイレ、流し台、2口コンロ、炊飯ジャー、テーブル、2段ベッド×2 有り。
以前は一棟5000円だったが、今は一人1000円。小人数で利用するならお得だ。
だめもとで電話してみたら一棟空いていたので、連泊で予約する。ラッキーだ! ここの管理人さんは親切でいい人だ。 皆さんも利用してみてはいかが?

盆休みの大崩は登山者も少なくひっそりしている。登山口にも思ったほど車はない。今日も快晴。 絶好の沢日和だ。

和久塚分岐より眺める
小積ダキの岩峰
大崩山荘を経てワク塚分岐へ。もう何度も歩いた道だ。
「ちょっと寄っていこう」と言って河原に下りていく。
ここから眺める小積ダキは何度見ても飽きない。
青空に映えてカッコイイなあー!

途中、一枚岩のスラブで一休み。坊主岩がよく見える。

まもなく吐野に到着。休憩を入れて登山口から2時間半くらいだ。
ここで渓流靴に履き替え、沢歩きの開始だ。

水が冷たくて気持ちいい。
水の中を快調に歩いていくと、泳げそうな釜を発見!
とびこみ台になる岩もある。 
よ〜し、泳いじゃえ! 二人してはしゃぎながら泳ぐ。
一度ずぶぬれになってしまえば、後はどうにでもなれといった感じだ。

しばらくすると、モチダ谷吐合に着く。
ここには美しい小滝がある。
「私は巻くわ」と楓子が言うので、私はひとり釜を泳いで滝に取り付く。
階段状になっているので、取り付いてしまえば簡単に登れる滝だ。

吐野より少し下流
の沢にて
滝を登るとナメになり、金山谷吐合あたりまで来ると、ゴーロとなる。
中瀬松谷まで行きたいところだが、思ったより時間がかかるようなので沢歩きはここまでとし、遅めの昼食をとった。
私としてはこの先の大滝やZ滝も見たいところだったが、次回の楽しみにとっておくことにする。

吐野まで戻り、さらに下流をちょっとだけ歩いた。このあたりも趣が違って面白い。
なんだかんだ遊んでいたらもう16時だ。いい加減帰らねば、と来た道を戻った。

モチダ谷吐合付近の小滝
沢歩きは歩いているときはすごく楽しいのだが、沢から上がった途端に疲れがどっと出てくる。
コテージ大崩でお風呂に入った後は、二人ともボーっとしていた。
この日は早々と就寝。

余談だが、上祝子のあたりに温泉センターのようなものが建築中だった。その名も「美人の湯」。
秘境・大崩にも、ついに観光客向けの温泉が出来てしまうのか。
「ちょっとがっかりだなぁ」と楓子が言った。
その3:鉾岳 編
場所 鉾岳(宮崎県) 山行日 2000.8.15(火)晴れ
参加者 楓子、WAKABA
コース 上鹿川キャンプ場〜鉾立谷〜滝の上〜鉾岳

<詳細紀行文>by WAKABA
延岡近郊には魅力的な山が沢山あるが、この鉾岳も以前から気になる山のひとつだった。
地元のササユリさんやM嬢&H氏が絶賛するので、帰りに寄ってみることにした。

コテージ大崩から延岡経由で上鹿川キャンプ場へ。移動時間は3時間くらいだ。
私達がキャンプ場に着いたのは11時。
すでに鉾立谷を遡行したらしいパーティーがキャンプ場でくつろいでいる。
「鉾立谷はいいよ〜」という話を山の会の人から聞いていただけに羨ましい。
いつかは遡行してみたいものだ。

キャンプ場脇の林道を登っていくと登山口がある。
木立の中を登っていく。最初から急登だが、沢から吹き上がってくる風が心地よい。鉾岳は夏でもおすすめの山だ。
鉾立谷を横切るあたりで、雌鉾の一枚岩のスラブが見える。
さすがに真夏の正午にクライマーの姿はない。見たかったなあ。

しばらく登ると滝の上に出る。
鉾岳登山の際は是非ここで休憩していこう。
ここからテープに従って林道に出ると、左が鉾岳入口、右が鬼の目山入口だ。
スズタケの中を登っていくと、頂上はすぐだ。
鉾岳直下の岩からの展望 約2時間で鉾岳頂上だ。あっけなかった。
雄鉾からちょっと下がったところにある岩の上で休憩する。
ちょうど馬口岳のバクチ石や烏帽子岳直下の岩を思い出させるような景色が眼下に広がっている。 
雌鉾まで行こうと思ったが、雄鉾だけで満足し下山することにする。
せっかくだから行けばよかったかなぁ。でもまた来る時の楽しみにとっておこう。

鉾岳は、三日目に登るにはちょうどいい大きさの山だった。
沢好き、岩好きの人ならきっと気に入るだろう。

今回の宮崎の山巡りはこれにて終了。
まだまだ行きたい山があるので、宮崎でのオフ山行は今後も企画したいと思う。

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