日程 2001年7月2122
場所 宮崎県「大崩山」祝子川源流

参加者

なかむとし、ヤマメ11、遊也

<紀行文>遊也  <写真提供>なかむとし、ヤマメ11、遊也



 


 

行 動
21日>大崩山登山口(7:00)〜大崩山荘〜ワク塚分岐点〜喜平越谷分岐〜五葉ダキ〜三里河原入口〜もちだ谷吐合〜金山谷吐合〜権七小屋谷吐合〜バイパス入口40)〜尾根〜ヒメシャラ案内板〜もちだ谷合流〜小滝〜大滝〜もちだ谷吐合
22日>もちだ谷吐合〜吐野〜大崩山荘〜大崩山登山口  


登山口にて


大崩山荘前にて


小積ダキ


一枚岩のスラブ


中瀬松谷(平ラ谷吐合→中瀬松谷バイパス)


もちだ谷バイパス路のガレ場


もちだ谷吐合のテント場にて


夜が明けて撤収


もちだ谷吐合→吐野


渓流沿いに咲く夏椿


最後のヤマメ釣りに挑戦


吐野の河原で靴の履き替え

 

 三連休、さぁどうしようかなぁ、20日はアマチュア無線のコンテストに参加せんといかんしなぁ、2日間か。1日は三里河原に行くとして、あと1日をどこにするか?それとも2日間三里河原にするか?どうしたものか迷っていたのだが、それを掲示板に書き込んでおいたら、ヤマメ11さんから「三里河原行きたいね」とメールが届いた。これでテント泊2日間に即、決定。

 どのルートにするか?考えたあげく、いっそのこと祝子川源流を満喫してもらおう、と主な四つの谷を全部廻ることにした。

 やまびこ会掲示板に発表するも、反応があったのは山旅人さん(但し、南アルプスを控えていらしたので不参加)のみで、参加表明は予想どおりゼロ。「そりゃそうだよなぁ、1週間前の計画発表に、なんたって二日間共に行動時間10時間だもの。」ヤマメ11さんからのメールに「九重で、なかむとしさん・ゆきさんにも声掛けといたから」とあったので、お二人にはお誘いのメールを送ったが、紀行文で頭抱えているゆきさんは無理、なかむとしさんからは「思案中」の返事が。

「1日目の大崩山頂はカットして、もちだ谷バイパスを使います。」と再度メールを送った。20日昼過ぎ、なかむとしさんから参加連絡があり、参加人員三名となった。ヤマメ11さんより、「なかむとしさんも行かれるとの事なので、夜は焼肉しましょう。材料準備していきます。」と電話がかかってきた。こちらも18時頃には出発できるように、準備に取り掛かった。ところが、そのうちにヤボ用が入り、予定変更して21日早朝出発に。

 午前3時起床、3時半自宅出発。ひたすら北に走る。6時20分、登山口に到着すると、すでに車でいっぱい。おそらくお二人共もっと先に止められているはずなので、前進して橋を渡ると、車確認できた。すでに朝食終って準備中でした。

さっそく出発準備にとりかかるが、ヤマメ11さんのザックがやけにデカイ!おまけに他にも荷物がありそう。持ってみると、重い!20kg超はありそうだ。私はというと、日帰りの時にも使っているザックの上にエアマットをつけただけ。とはいっても4人用山テントも入っているし、必要な物はしっかり持っている。但し、ここのところの気温からして、シュラフカバーでじゅうぶんだと思ったので、シュラフは持ってきてない。

ということで、その他のちょっと重たい荷物を私が持つことにしたが、中身は本日の夕食の、メインディナーの材料との事。「天地が引っくり返っても、これだけは死守せねば!」と気合が入った。

そんなことで登山口出発、歩き出してしばらく、ヤマメ11さんはさすがにザックの重さが足にきているようで、今一つ調子が出ないようである。のんびりと歩いて、ほどなく山荘前に到着。ゆっくりと休憩する。

山荘前出発、再びゆっくりと歩いて、ワク塚ルートへの分岐点を過ぎ、標高差50m位上がった所に展望の良い所がある。米岩・坊主尾根・小積ダキの眺めが最高の場所、休憩して記念撮影。一旦下った後、ゆるやかな道を上がって行くと左前下方に若狭渕が見える。ヤマメ11さん、「あらためて出直してきたい」との事。

さらに進み、水の音が大きく聞こえてくると、喜平越谷を横切る。ここに架かる丸木を組んだ橋は、朽ちかけているので利用しない方が無難。上でも下でもよいが石を伝って渡る。

ゆるやかな登山道もしだいに傾斜が増してくると五葉ダキに出る。このスラブからは、先ほどの展望所から見た小積ダキが違った格好で見える。なかむとしさんがここで自宅に電話しようとするが、ドコモはまったくダメ。auがなんとかなりそうで、少しずつ場所をこまめに変えながら、なんとか成功。対岸も岩場のV字峡となり、岩場のトラバースを過ぎて、小さな岩場の沢を横切って行くと吐野に到着。

ここで靴を履き替えるが、ヤマメ11さんは靴だけではない、渓流釣り用フル装備である。さっそく釣竿取り出して、つりに興じるが、大物はいなかったようで小さいのが一匹だけ。そうそうにあきらめて出発。瀬戸口谷を右に見て本流を行く。実は、沢靴履いて歩くのは初めてだったのだが、こんなに滑らずに歩き易いものだとは、目からウロコ状態だった。浅瀬の川の中を歩くのは気持ちいいものだ。

ほどなくもちだ谷吐合に到着して、テント設営。昼食後、もちだ谷を左に見て、さらに本流をさかのぼる。ゆるやかな流れしばらく続くが、金山谷吐合を過ぎると少し傾斜がついてきて、一番の見所にさしかかっていく。特に権七小屋谷下の釜から平谷吐合を経てZ滝あたりまでは最高!

平谷を過ぎてからのこのナメの写真、「このまま行けるかなぁ?」と思案中。この後、上がっている途中でズルズルと滑って、両手ついて倒れるのは免れたものの、ボイスレコーダーが水被ってしまった。そんなことで、今回はコースタイム無し。

ようやくもちだ谷バイパス分岐点に到着。ここから中瀬松谷からもちだ谷へと尾根を越す。ガレ場を登り始めると谷が二つに分かれている、右か左か?3月に来た時は全然気にもならなかったのに。前回はすんなり行ってるんだから、ここは大きい谷の方だと判断して、右へ。あとは何事もなく、標高差130m上って尾根乗り越し地点。ここからはスズタケの中をちょっと下り、あとはガレ場を下って行く。再度スズタケの藪を抜けると、もちだ谷に合流して、小滝・ナメ・大滝と続いていく。じきにもちだ谷吐合上のテント場に帰着。

さっそくディナーの準備にとりかかり、ビールで乾杯!焼肉、次はギョウザ、しまいは焼ソバまで。さすがにもう食べきれないと、焼ソバは明朝に。ビールはあっという間になくなってしまい、焼酎へ。ところが、ワンカップの小さいのしか持ってきてなかったので、物足りなかったですねぇ。ヤマメ11さん、ごめんなさい、この次はせめて5合瓶持ってきまーす。

明日は、権七小屋谷をさかのぼって鹿納山に登り、金山谷を下ってくる予定だが、今日の疲労もあるだろうし、明朝の体調をみて判断することに決定。(はっきり言って、この時点でキャンセル決定したようなもの!)

22日朝、目が覚めたのが5時半位だったか?鹿納山はキャンセルして、のんびり下りましょう、ということでゆっくり朝食、そして下山準備にとりかかった。登山者もぼつぼつ、そのうちに団体も。聞けば鹿児島からとの事、もうちょっと先まで行ってから、後は引き返すということだ。

こちらも下山開始、ヤマメ11さんは時々竿取り出すが、登山者も上がってくるこの時間帯では、かかってくれない。ナツツバキもまだ咲いていて、写真撮ったりしながら、ゆるやかなナメの中を歩いて下った。

吐野で靴を履き替えて、登山道を下山。大崩山荘前で休憩中、なにげなく上を見ると、イチイの木にもう実がついている。まだ緑色で赤くなるまではもうちょっとかかるだろうが、いっぱい実をつけていた。

登山口に着いて、車の所に戻り、帰る準備をしていると、ふじさんが林道方面から下りてきたではないですか。早い!ワク塚ルートを上がり、坊主尾根を下り途中から林道を走って下りてきたが、山頂から2時間かかってないとの事。早すぎる!話はつきないが、なかむとしさんはご自宅向け直行ということでお見送りし、ヤマメ11さん・ふじさん・私の3人は祝子川温泉へ場所変えて、ゆっくりと過ごして帰った。

今回キャンセルした、権七小屋谷・金山谷、また計画しますのでぜひお越しください。

 

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