月の輝く夜に !! 天拝山お月見会

場所 天拝山(福岡県) 山行日 2001.10.2 (火)晴れ
参加者 山好き夫婦(夫)、山好き夫婦(婦)、山王、きょん、甘木のあいちゃん、カズ、レイ、ミカ、あかげら、ペコ、金時、ビーチル、さとちち、しげ
世話人 しげ
コース 天拝山自然公園駐車場 --- 天拝山 --- 天拝山自然公園駐車場

<詳細紀行文>       さとちち
<HP編集>            しげ
<写真提供>
            しげ


わくわくしてきたぞお〜

 予定通り午後6時前に仕事を終わらせ、わくわくする気持を押さえつつ、慌てて地下鉄の駅へ。やまびこ会のOFF会参加2回目で、遅刻なんかしたら一生引きずってしまいそうな恐怖に駆られ、大急ぎで西鉄福岡駅から西鉄電車に飛び乗ってほっと一息。18時30分には西鉄二日市駅に到着し、駅前のコンビニでおにぎりとビール、おつまみ少々とビール冷却用の氷を買い込んで、タクシーに乗り5分ほど走ったところで「あいちゃん」さんから間に合いそうですか?道に迷ってませんか?」と確認のTEL。

 やばい!もしかして皆さん、もうおそろいか?とあせるが、運転手さんも裏道を駆使して急いでくれてるようです。6時50分頃に天拝公園の駐車場について料金を払ってタクシーを降りると、丁度きょんさんが到着されたようで、しげさんとあいちゃんさん二人がかりで、狭いスペースにきょんさんの車を誘導中です。


全員揃ったところで出発しまあーす
「う〜ん、さすが女王さま」

 と感心しながら、しげさん、あいちゃんさん、きょん女王にごあいさつをし、池の上に造られた大きな舞台状のあずまやを見ると、皆さんおそろいの様子です。

 山好き夫婦さん、レイさん、ミカさん、あかげらさん、ペコさん、それから僕は「はじめまして」だった、山王さん、ペコさんのお友達の金時さんとビーチルさん、そこに無事駐車し、準備を整えたきょんさん登場です。あとは、満月と共に本日の主役級(?)といわれるカズさんの到着を待つばかり…


山頂にてお決まりの集合写真
 しばらくして、なんとか集合時間に間に合ったカズさん登場で、まずは、隊長しげさんのごあいさつと各自自己紹介。皆さん、もう既に楽しくてしょうがなくて、早く盛りあがりたい気持をなんとか押さえている、といった感じでしょうか。それもそのはずで、ふと、外に目をやるとすっかり暗くなった空に大きな満月が、早くそばまで登って来いとばかりに、輝いています。   
 
 平安時代の建物を思わせるあずまやとその下の池、そして完璧といってもいいほどの満月。ここに、お団子と尾花を飾り写真を撮ったら、ちょっとしたお月見PR用のポスター(そんなのあるか?)でしょう

素晴らしい夜景にしばし見とれる

 さてさて、そんなことを考えていると、隊長しげさんから出発の号令です。と、ミカさんが、ここで急にお別れとなります。「月からお迎えが来る。」時間が来たそうです。う〜ん、雅な… あれ、なんでミカさんとカズさん、2ショットの写真を撮ってるんだろう。なんか納得いかないなあ、みやびじゃないなあ…まあいいかと歩き出します。

 皆さん、それぞれヘッドランプや懐中電灯で足元を照らしながら、先頭はしげさん、天拝山は初めての方を真中に後詰は「あいちゃん」さん、そのあいちゃんさんの前を僕とカズさんが歩きます。私の前では山王さんがとても流暢な日本語を駆って、ペコさんやあかげらさん達とにこやかに、というより陽気に会話をなさっています。山王さん結構ジョークがお好きなようですね。


博多の夜景が素晴らしい

 周辺ではクツワムシがガチャ、ガチャとせわしなくないています。時々周囲に目をやると真っ暗な森にヘッドランプの明かりが頼りなげですが、これだけの人数がいるとまったく恐怖を感じない、それどころかなんだかとってもにぎやかに感じます。なんだか不思議なものです。(人数の問題ではなくメンバーの問題とのうわさも…笑)道は、3〜4人横に並んでも十分歩けるほどの巾で、足元も特に凹凸もなく、とても歩きやすい道です。15分ほど歩くと道の右側に“荒穂神社”と書かれた石柱があります。この先に神社があるとのことです。

 そのまま、さらに歩を進め5〜6分歩くと正面に石柱の道標が現れ、飯盛山との分岐のようです。石柱の道標には「是より右、天判山」となっています。これは、天拝山の古い呼び名とのしげさんの解説です。「この山頂で菅原の道真公は月を見ながら都に思いをはせたのか…」とあいちゃんさんは感慨深げです。


太宰府市、筑紫野市方面。奥に四王子山
 ここからは木段の道になっていて、先ほどよりやや急になっているようですが、皆さんおしゃべりに夢中で、そんなこと誰も気にしてない様子です。先ほどから、木々の間に木漏れ日ならぬ、「木漏れ夜景」がちらちらと見えています。どうやら、満月だけでなく夜景にも期待が持てそうです。木段を登ること10分あまりで山頂に到着です。山頂にはこれから下山しようとする方もいて、結構人がいるようです。

 山頂につくと、まずは「わー、きれいだ!」思わぬ夜景の美しさにうっとりです。そして、山頂奥にはコンクリート製(多分)の展望台があり、みんな、素晴らしい月と夜景を求めて階段を登ります。展望台の上にはベンチがあり、ここにザックを下ろして、名月と夜景の大撮影会になります。


月の輝く夜、満月に感謝

 待望の満月は南側の木立の上に、信じられないほど明々と輝き、みんなの足元にはしっかりとした影が出来上がるほどです。そして、東から北の方には福岡都市圏の美しい明かり、その向こうには宝満・三郡、四王寺、大根地などの山影がはっきり判別できます。

 しばらくすると誰からともなく展望台を降りはじめ、これに続いて降りていくと、この展望台下のベンチの周辺に恒例の(?)宴会の用意が進みます。ここには木とスチールパイプでできた椅子(あの学校の椅子です)が備えられていて、それぞれ椅子を持ってベンチの周辺に並べると、ベンチをテーブルとして、大宴会場の出来上がり。と、最後まで展望台で撮影にいそしんでいたカズさんの椅子がありません。


わきあいあいの楽しい歓談

 でも、そこはさすが隊長と副隊長、しげさんと「あいちゃん」さんが椅子と椅子の間に板を渡して私とカズさんとしげさん、あいちゃんさんの4人が座れるようにベンチを作ります。う〜ん、サバイバルな人達だ!

 さて、みんなの席が出来上がるとお待ちかねの「お月見大宴会」の始まりです。まずは、紙コップとビールがまわされ、「カンパ〜イ!」それから、でるわ、でるわ、月見も夜景も忘れるほどのご馳走のオンパレード。山好き夫婦さん、レイさんの御馳走を初めとして、ペコさんのおでん、きょんさんのシシャモ、貫山でも登場したというレーズンバターフランスパン包み、あっ、お月見団子!と叫んだら「お月見まんじゅうよ」とのこと。僕は控えめにビール2本と僅かなおつまみだけ持っての参加で、なんだか申し訳なくて…。

 


いつもながらすごい宴である
 あいちゃんさんはさっきから向こうで、各方面にメールを送信中です。すると、早速コジロウさんから陣中見舞のTELが…、まずは女王きょんさんに代わると…コジロウさん誰だかわかってないようです。コジロウさん、ピンチ!!その後もケータイは女性陣の間を巡り、コジロウさんはいじめられている模様です。せっかく電話してくれたのに、かわいそうなコジロウさんです。(笑)

 でも、みんな、月は見てるのかなあ?と思っていたら、しげさん「そろそろいきましょうか!」と取り出したのは、夜目にも鮮やかに、青く光り輝く美しい瓶が1本!しげさん、箸も水も持ってきてないけど、ビールと“命の水”はしっかり持ってきたそうです。(僕も水忘れてました。…白状)どうぞ、といわれて、思わずコップを差し出すと、あとはもう記憶も薄れて…


きょんさんご機嫌

 というほど酔ってはいませんが、いい気分でいると、どこからともなく「さとちちさんって“よゐこ”の片割れに似てるね」って、よくいわれるんですよ、昔は木梨憲武にも似てるって言われましたというと、「木梨よりいい男よ」ってどこやらから女神さまのような声が…と思っていると、美しい夜景をバックに、にこやかなあかげらさん「ほら、JOY(洗剤)のコマーシャルの人に似てる。」高田純次ですか?「そうそう」って、おーい、あかげらさーん!酔いも醒めますよ、まったく!(でも、人間なだけいいかも…)

 そんなときに、満を持して「カズさんの変身ショー」の始まりです。頭の上に葉っぱをちょっと載せると…あら不思議、今夜はカマキリに変身で〜す。満月の妖気のせいか、あまりに見事な変身ぶりで、ここにしげさんところのだいちゃんがいたらいたら、捕まえて虫かごに入れてしまいそうです。

 


ズッコケないように気をつけて下山です

 そんなこんなで、月と夜景に照らされての楽しい宴会も10時前には“お開き”となり、皆さん、素早く撤収すると、そこは何事もなかったかのように元通り。下山は来た道を戻ります。と、どこから飛んできたのか、クツワムシが1匹きょんさんの腕に親しげ(?)に止まっています。

 誰かが「よっ、虫がつくほどいい女!」

 きょんさん、まんざらでもなさそうです。(そんなことはない?!)下山は「命の水」の力も加わって、さらににぎやかに、それでも、木段を踏み外したり、斜面を滑落する人もなく、30分ほどで、出発地の天拝公園に到着です。

 空を見上げると月はさらに高く、明るく輝いて、みんなの影をくっきりと広場の地面に映し出しているのでした

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