2002年2月9〜10日 島根県「瑞穂ハイランドスキー場」 |
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【世話人】 YAPPY/ヤマメ11 |
【紀行文】 楓子 【写真提供】 YAPPY |
【参加者】ヤマメ11、ヤマメJr、楓子、うさぎ、若葉、こじのり、KEI、山小夜、YAPPY、百名山、百名山嬢 |
編集:水流渓人 |
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それは、ごくありふれた週末の夜のことだった。
一体、誰がこの後に起こる非常事態を予想しただろうか。
その張本人は、明日の事に思いをはせていた。そう、あくまでも明日のはずだったのだ・・・。
そう、TAKAさんに道を尋ねるため電話するまで、まるで気づきもしなかったのだ。
「スキー、今日からじゃなかった?」との問いかけに
「また、またあ」と何の疑いももたないノー天気な私。
しかし、電話を切った後、ものすごく胸騒ぎを感じて、画面を見てみると、
なんとそこには、今日の日付けが・・・・・。
その時の衝撃といったら、まさしく『凍りつく』とはこの事をいうのだろうか・・・・・。
完全にパニック状態に陥ったまま、震える手で、YAPPYさんに連絡する。
何も知らないYAPPYさんの応答に、恐る恐る日程を間違えた事を切り出すと、
明るく笑われた後、「全然大丈夫ですよ、今から用意して来れますか」と・・・・・
しかし、時計の針は、既に9時30分を超え、
〜あの〜どう考えても全然大丈夫じゃないんだけどなあ〜。
でも、なぜかしらその一言にすごく救われて、是が非でも行かねばと思えてきたのは確かだ。
若葉さんに、TELすると彼女も一瞬何が起こったか把握できない模様。
当たり前である。なんとも申し訳ない。
用意するにも、気が動転しており、同じ物を出したり入れたりして、一向に進まない。
ようやく、出発一路門司へむかう。
この間もYAPPYさんから、道案内の電話が何度も入る。
よっぽど危ない奴だと思われたに違いない。
新門司ICで、お待ちいただいてた皆さんと無事に会えて、車を置きに、山旅人邸へ・・・・・、
ここで、やっと皆揃ったと自己紹介が始まる。私は、ひたすら恐縮する。
心やさしい皆様方は、穏やかに迎えてくださった。
その実、ただ単にあきれていただけかもしれないが・・・・・・・・・・。
YAPPYさんの慣れた運転の元、車は順調に瑞穂へと進む。
スキー場に到着すると、まだ、5時を過ぎた頃なのに、駐車場には車が列をなしていた。
今、ここにいる事がなんとも不思議で、実感が湧いてこない。 |
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瑞穂ハイランド駐車場AM6:00すぎです |
みんな元気!! |
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ビッグモーニング中間地点 |
ボードの準備、百名山 父娘 ビッグモーニング上部 |
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ゴンドラから、見下ろすと暖かい日が続いてたせいか、地肌が見えてる所もあり、雪質はガリガリのよう。
ボード組百名山さん親子とヤマメJr君は、YAPPYさんを講師に・・・・・
後のスキー組は、思い思いにすべることとなった。
林道のリトルモーニングをすべったが、アイスバーンの雪に足をとられ、何度もこけた。
ふくらはぎが張り、軟弱な我々は、さっそくブレイクタイムへとすっかり腰を落ち着け、動く気配のない2人組。
気力をだして、すべるが、容赦ない雪のつぶてが顔面を直撃し、痛いの寒いのって・・・。
11時に一旦車に戻り、昼食タイムヘと移行する。
有難くもお湯が沸いていて、暖かい食べ物へありつける幸せ。ほっとするひと時だ。
午後からは、タタミコースをすべる。雲が切れると遠くの山々が見渡せる。でも、悲しいかな、方角がわからずどの辺りの山並みなのか、見当がつかない。 |
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大宴会のSTART、もうボトルごと!! |
こちらは静かにたしなむ |
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皆、無事に生還して、待望の温泉へ。
まだ、新しい温泉は、すごい賑わい。ロッカーの数で入場制限してある。体の芯からポカポカと暖まった後は、胃袋を満たすべく宿泊地の大平商店へ・・・・・、
ご主人が迎えて下さり、自分の家に戻ってきたような安堵感があり落ち着ける。
待ちに待った夕食タイム、心づくしの料理が並ぶ中、なぜかわが女性陣のテーブル脇には、アルコールのビンが立ち並ぶ。
確かに酒のうんちくを語るうさぎさんや、ビール職人のこじのりさん、何でも来いの若葉さん、その場の雰囲気で飲んでしまう私とこれだけの面々が揃えばね・・・・・・・・・・。
この中にあって、一人飲めない山小夜さんは、貴重な存在。
いい気分になって、お腹も膨れた頃、場所を移しての宴会はまだまだ続く。
ここでご主人が、明日のおにぎりの具に、珍しいこうたけなるものをどうかと勧められる。あくが強いからと、わざわざ試食にと持ってこられる。塩味が効いていて、確かに一癖ありそう。
後に、これは幻の味となる。そう、なぜか明日のおにぎりの中には、こうたけの姿は見当たらなかったのである。 |
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ゴンドラ終点前、なぜか体がスキーのように |
タタミ上部でカメラ目線 |
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明けて翌日は、朝から雪が降っている。7時前には宿を出発。
さすが、2月の連休、ゴンドラの前には人、人、人で、長い列が出来ており、1時間ほど並んだろうか。やっと乗れる。
今日は、団体行動で、皆さんの軽やかなすべりをじっくり拝見できました。
ヤマメさん、YAPPYさん、百名山さんはもちろんのこと、KEIさんもとても何年ぶりとは思えない見事さ、そして父親ゆずりの腕前を披露するJr君と未来ちゃん、女性らしいやわらかなすべりのうさぎさん、こじのりさん、山小夜さん、若葉さん、その中に異彩を放つ硬直状態のスキーヤーが混じる。
雪と風は止むことなく、ゴーグルは曇り、真っ白な中、人影が陽炎のようにゆらめきたつ。
スカイライン、ビーチ、リトルと堪能し、ゴンドラから見て、急斜面に思えたチェスナットに挑戦。
ここは、もう勢いというか、簡単には止まらないよ状態で、固まったまま、すべり終える。 |
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誰か手伝ってよ〜 |
2日目は鍋ですか |
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昼食は、ちゃんこ鍋にちゃんぽん、ここでも世話役ヤマメさん、YAPPYさん、それに腹筋を利用して注ぎ分けて下さったうさぎさんに感謝。
何もせずに、食べてばかりで甘えてしまいました。
午後からは、天気も回復してきて、リフト乗り場に並んでいると、若葉さんのリフト券がなくなっていることにきづく。
どこかに落としたかと辺りを探すが、見つからず、車に置き忘れたのではと、鍵を借りるべく、YAPPYさんを追いかけるが、途中でハタときづく、私の技量では戻ってくるまでにどれだけの時間を要するのかわからない。早々にあきらめる。
そして、タタミを皆すべっているはずなのに、誰一人としてみつけられなかったのである。不思議だ。 |
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最後のひとすべり前 |
タタミリフトのYAPPY |
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少々、ハプニングは、あったものの一人のケガ人もなく帰路へ。門司駅で、JRで帰る皆さんと別れ、山旅人邸へ。山旅人さん、奥さん共々出迎えて下さりました。駐車場助かりました。有難うございました。
そして、今回数々のご迷惑とご心労をおかけいたしました皆さんに、おわびと感謝の気持ちでいっぱいです。本当にお世話になりました。
しばらくは、北九州方面に足を向けて眠れそうにもありません。
<楓子筆> |