キッズの祭典 ! やまびこキッズクラブin福万山


場 所 福万山(ふくまやま) 1236m 大分県 山行日 '02/4/28(日)〜29(月)
参加者 あいちゃん親子、カズ、さとちち親子、しげ親子、JADA夫妻
(ゲスト: 夏男一家、nue )
世話人 甘木のあいちゃん 紀行文 しげ
写真提供 甘木のあいちゃん、しげ 感謝 !! やっさん夫妻


世話人あいちゃん、説明中
 お久しぶりの「やまびこキッズクラブ」である。今回は大分県福万山だ。今回の世話人は、ファミリー登山の達人、「甘木のあいちゃん」だ。連休前半とはいえ、行楽地はかなりの混雑が予想された。なのに人ごみの隙を突いた今回の企画、福万山を企画されたあいちゃんの手腕はなかなかのものであった。

 途中心配された渋滞もなく、集合場所である湯布院の青少年スポーツセンターには、時間とともに続々と各メンバーが集まった。久々のキッズクラブだもんね、各人の意気込みが違う。一番乗りはJADAさんご夫婦だった。夏男さんも子供連れで登る気でおられたがうまく子供達と折り合いがつかなかったようである。夏男さんは残念そうにお一人で登られることとなった。そして、皆さん予定通りに集まって各自簡単に挨拶を済ませ、今回のメインイベントである、福万山を目指して歩き始めた。心配された天候も何とかなりそうだ。一番、胸を撫で下ろしているのは今回の世話人である、甘木のあいちゃんであろう。

 福万山への道はしばらく草原の道が続く。目ざとく子供達は道端のワラビを発見!!我を忘れてワラビ採りに夢中になる。最初はほほえましく子供達を眺めていたのだが、段々と時間が押してくるにつれて笑ってばかりもいられなくなった。「ワラビは採らんでいいから、早よ来んか〜」思わず口にしてしまう。ふと見ると夏男さんも真剣にワラビを摘んでいるのだった。聞けばかなりの山菜通とのこと。どおりでザックから軍手がささっと出てきたわけだ。

 その草原の道も、体が温まった頃には樹林帯に変わっていく。この森の中の道がなかなか気持ちいい。新緑の美しさは筆舌に尽くしがたいものがある。木々が命の賛歌を歌っているような、生き生きとした雰囲気があたりに漂っている。まさに森は生きていると表現したほうが良い。なのにせっかくのいい気分をぶち壊してくれる光景を目にしてしまう。重機で木を掘り起こしたと思われる穴の跡があったのだ。このようなことをする人間のいることに憤り、唖然とするしかなかった。

 森の中の道はややぬかるんでおり、足元に注意しながら子供達はどんどん歩いていく。特にさとちちさんの娘さんSちゃんはとても幼稚園児とは思えぬ元気さだ。楽しんで歩いていく姿に関心する。あいちゃんのところのY君とYちゃんは慣れたものだ。どんどんと先へ進んでいく。しかし私の息子は元気がなくて、親にくっついて最後尾を歩いていった。

 ワラビに気を取られて道草をしすぎたせいか、予定より大幅に遅れて山頂に立つ。空を見上れば段々と天候が回復していくのがわかったのだが風が強い。山頂でのお昼御飯は諦め、さっさと記念撮影を済ませると、もと来た道を引き返して適当な場所で昼食とした。皆さん、思い思いに歓談し、賑やかなひとときを楽しんだ。ここでもSちゃんは元気はつらつ。将来が楽しみな「やまびこキッズ」がまた一人ここに誕生だ。

福万山山頂にて

楽しい昼食のひととき


焼きそばできたぞぉ〜

わいわいがやがや・・・楽しいなあ

子供達は花火に夢中
 下山後、湯布院から久住までやまなみハイウェイの景色を楽しみつつ、オーナーのやっさんが待つ「星座」へ直行した。子供達はバーぺキューや花火、オヤジ達は言うまでもなくビールが楽しみだ。みんな気もそぞろに感じるのは自分だけだろうか。星座に着くなり、いきなりグビッといきたいところだが、そこは大人の集まりだ。オーナーのやっさんに「お世話になります。」と挨拶をする。やっさんの私達を迎える笑顔が素敵だった。そのやっさんの案内でみんな揃って温泉へ繰り出すこととなった。やはり、山の後は温泉が一番だ。しっかりと汗を流せば、浴後のビールも益々うまくなること受けあいだ。(既にこの時点で子供達の事はおざなりになりつつあった・・・)日帰りのつもりの夏男さん一家も、お泊りされることとなった。これだけ盛り上がっていて、帰ろうだなんてそれは無理というものだ。子供達もすっかりその気だし、今夜は益々楽しくなる予感で一杯だった。バーベキューがメイン?のカズさんもやってきて、場はますます賑やかになってきた。そのカズさんは次の朝には「タヌキのおじさん」として、すっかり子供達の人気者となっていた。

 温泉でいい汗をかいた後は、いよいよ本日のメインイベント(メインは登山ではなかったのか??)バーベーキュー大会だ。各自で持ち寄ったコンロに火を点ける。しばらくするとあちらこちらから、おいしそうな匂いが漂い始めた。残念ながら当日、星座から三俣山は雲に隠れて望むことは出来なかったが、子供達はいつもの日常とは違う、この雰囲気におおはしゃぎだ。オヤジ達も「山が見えなくて残念ですな〜」とかいいながら、ビールをグビリとやりつつご満悦。要するにみんな飲み食いできれば何でもありか??と、酔っ払いの私なりに考えた。ちなみにビールやお酒をオーナーやっさんからしこたま差し入れしてもらい、恐縮しつつも二日酔いになるまで飲みまくった、オヤジ達であった。しかしながら、残念なのはさとちちさんだ。ギターで青春を謳歌する!?つもりでいたのに、なんと!!「忘れてきた〜」弦まで張り替えておきながら、残念無念としかいいようがない。星座ジャンボリーは幻と消えた。やっさんの残念そうな顔が忘れられない・・・

 宴も盛り上がってきた頃に、「こんばんは〜」とどこからともなく控えめな声が聞こえてきた。わざわざ大分市内からnueさんが訪れてくれたのだ。盛り上がっていた場はいよいよ盛り上がった。各自挨拶を交わしたり、話をしたりと大忙しだ。nueさんは気さくな感じの方で、ぜひとも次回は親子で泊まりがけで参加していただきたいと思った。

 そして子供達はお楽しみの花火大会だ。思い思いに花火を手にして、目の前で綺麗に輝く花火に心を奪われている。思わず小さかった頃の自分がオーバーラップしたりして、一瞬、自分も子供に返ってしまう。少子化の現在にあっては、以前のように子供達が大勢集まって、野山を駆け回って遊んだりする機会は、随分減ったような気がする。振り返ってみれば自分の子供の頃はそういう機会が結構あった。今はどちらかと言えば、子供達はTVゲームに夢中な日々だ。子供達をバーチャルな世界からリアルな世界へ、呼び戻すためにも今回の「やまびこキッズクラブ」はその存在意義が大いにあると、酔っ払いのオヤジは、ぐでんぐでんに酔っ払いつつも、痛感したのであった。

 次の朝。夏男さんは朝からてきぱきと朝食作りに精を出してくれた。お陰で二日酔いのオヤジ達は朝飯にありつくことが出来た。そして子供達は朝から元気はつらつだ。近くの原っぱの探検や、ボール遊びやタヌキのおじさんをからかったりと大忙しだ。子供達は放っておいても基本的に大丈夫なのだ。親があ〜しろ、こ〜しろと仕向ける必要などどこにもない。自分達で考え、工夫して遊ぶこと。それが一番大切なことだ。何もない中から想像力と実行力を育んでほしい。子供の世界に大人が首を突っ込むことは極力避けたいものだと思った。

 雲に隠れた三俣山が顔を出した頃、今回の「やまびこキッズクラブ」も解散の時間となった。みんな、別れを惜しみつつ、集合写真に笑顔を残して、次回の再会を約束し、それぞれの帰途についた。楽しかった福万山。星座。みんなの笑顔。また会おう。
     
   水流さん代理のさとちちさん。かしこまってます。
 実は次の日の朝、ウェブマスターの交代の儀式が行われまして、前ウェブマスター水流渓人さんの代理として、さとちちさんがいつになくかしこまって離任状を受け取られました。なかむとし代表の代理は星座オーナーのやっさんです。新ウェブマスターのしげも心新たにいたしました。

そりゃあ〜。ボール遊びって楽しいな!!

三俣山をバックに集合写真

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