2002年5月29日

〜晴れたみ空に靴が鳴る

◆ご参加な皆さん◆
しげ(世話人)、じん、RAN、てつ−2、きしめん、KGH
春日のism、水流渓人+3、Jimny、mimimama

   
 待ちに待った5月27日、朝からお天気は快晴で、楽しい一日を約束してくれているかのような青空の下、福岡から一路男池登山口を目指した 傷だらけのてつー2号は(駐車場で止まっていて、枯葉マークのおじいちゃんに、バックで横腹をぶつけられて以来、生来の「ま、いいか」の性格で修理していません)
集合時間より30分も早く、隊長しげさんが前夜から待ち受けてくれているはずの駐車場に到着しました。

いつもの「ひらひら」の雰囲気で「おぉ〜〜す」という顔で立っているしげさんを発見!
続いて、私が密かに「マーガレットの笑顔」と名づけている笑顔のじんさんを発見!
傍らの車中には、「ボク二日酔いですぅ・・」と顔中で宣言している きしめんさんを発見!

 ニコニコ笑顔で登場したKGHさんに手作り名刺をいただいたりして談笑していると、キュイ〜〜ンとカーブを切って、颯爽と水流号も到着しました。金沢帰りの水流さんに、「おはようございますカニエビ!」とご挨拶をした後、水流さん分隊の3人のお仲間を紹介していただきました。
(本名は一度に記憶できなくて(^^;;、勝手に付けさせていただいたお名前で 憶えてしまいましたが・・)メガネとパワフルさがそのもの!なので、アラレちゃん。優しい目元がチャームポイントの二郎さん。ホンチャンのカッコよさ、アルプスさん(女性)。

 皆で輪になって、自己紹介を始めたところに、長崎から夜勤明けのJimnyさんご夫妻も到着。伝え聞いたお話や、HPで大ファンになっていた私は、銀幕のスターに会ったようで緊張してしまいました。
 準備運動を済ませ、いざ出発です。登山口にある男池は、黒岳の湧き水を湛えた池で、やまびこ会のもーさんのHPにも“何十年もかけて自然の濾過器で作られた宝石の水”と紹介されています。とても不思議な引き込まれるような水色をしていて、口に含むと、文字通り「甘露、甘露〜〜♪」の美味しさです。

 登山口からかくし水までは、巨大なブナの木を始め、さまざまな緑に深く彩られた御伽噺に出てきそうな深い森が続きます。一面の緑と、山鳩や鶯の声。。。思わず「私、白雪姫になったみたい・・」とつぶやくと、聞き逃してはくれない じんさんに「そこまで自分にいいように考える〜〜?」、てつー2さんには「普通、白雪姫が出てきそう・・って言うっちゃないと?自分が白雪姫になるって発想はいかがなものか・・」と、つっこまれてしまいました。。。

 巨岩を木が抱え込む形で成長している巨木が2本、並んでいる様子を、「木が岩を咥え込んでますねぇ・・」と表現したしげさんに、mimimamaさんが、鈴の鳴るような声で、「木が岩を、抱いている・・と、言いましょう。そのほうが優しい感じがするでしょう?」と、さすが短歌名人の貫禄で注意します。
 かくし水で小休憩をとった後は、少し急になってきた登りを、しげ隊長のリードで一気に上ります。
あ・・・。忘れていましたが、この間も、あの間も、その間も、水流さん率いるニギヤカ3人組は、過去におしゃべりで落石を起こした・・・実力発揮で、始終たからかな話し声と笑い声、そしてそれに混じる蛙の鳴き声のような「キュ〜〜、キュ〜〜」という音を発し続けています。(後にこの音は、アラレちゃんの靴が鳴いていると判明。)

 ちょうど盆地になっている形のソババッケに到着すると、倒れた巨木がベンチのように広場を横断していて、腰をおろすにはピッタリです。じんさんがお手製の青梅の焼酎漬けを皆にご馳走してくれました。大きさもたっぷりの梅は、甘さがちょうど良くて、「マイウ〜〜〜!」でした(^^)V

 ソババッケから大戸越の峠までは、ガレ場が続きます。どんな悪路にも、話し声と笑い声の絶えないニギヤカ3人組と、その美貌からは想像しがたい「上沼えりこキャラ」のmimimamaさんに挟まれて、山なのか、井戸端なのか、混乱しそうな頭で黙々と上りつづけると、一気に展望の素晴らしい峠に出ました。三々五々といった感じで、いくつものパーティーが写真をとったり、腰をおろして談笑したり、軽食を食べたりしています。目の前には、三俣山と硫黄山が見えます。平治岳を仰ぎ見ると、確かに虫に食われ、色あせたミヤマキリシマもありますが、登山道の周辺は比較的ピンクが残っていて、思いがけない彩りの美しさに、「あぁ・・」とため息が出ました。
 
 しげ隊長に、「では、最後の頑張りで登ってしまいましょう!」と気合をいれられ平治岳山頂へ向かいます。
ここからの道は、両側をミヤマキリシマに挟まれ、きっと、花の調子のよい満開の時期には楽園のようだろう・・と思いました。途中、超ビギナー向けの岩場もあり、しげさんから「3点確保」の注意をいただきimimamaさんに倣って、「ハッ!ハッ!」と上ります。

 ふと上を見上げると、山頂に立つ春日のismさんを発見!思わず「キャ〜、ismさ〜〜ん!」と、落石を起こしそうな声を上げてしまいました。山頂で、ismさんと感動の再会!さぁ、昼食に宴会に・・と思っていたら、「ここは山頂ではありましぇん!」の無情な隊長の声。。。じんさんが「え!私前回登ったとき、ここが山頂だと思ってたぁ」と驚きます。

 一同気を取り直して、本当の山頂へ。標識の前でお決まりの記念写真をとり、見渡す限りのパノラマを満喫しました。ん〜〜〜、達成感♪


マイズルソウ


坊がつる、中岳・星生方面を

 

 全員がまとまって食事できるよう、山頂を少し下ったところで昼食です。
ずーっと気になっていた じんさんの「レタス事件」の顛末が披露されたり、mimimamaさんの名歌が披露されたり、とってもとっても楽しいランチタイムでした。
 水流さんが金沢からお土産に買って来てくださった銘酒「天狗舞」をいただき、KGHさんが抱えて登ってくださったビールをいただき、皆ご機嫌です。
 そんななか、アラレちゃんから「そろそろRANさんの歌を聞きたい!」とまるで中州のバーで一緒に飲んでるかのようなお気軽さでリクエストいただいて「天狗舞」の酔いも一変に覚めた私は、「アカペラで歌い。」とひとごとのように言い放つバンマスてつー2さんの言葉に、山頂でのアカペラ「All Of Me 」を歌うことになってしまいました。もともと鉄の心臓と呼ばれていて、滅多なことではあがらない性分なのですが、雄大な自然と抜けるような青空に気合負けしてしまったようで、なんだか舞い上がってしまいました。(それは「天狗舞」のせいじゃぁ?」という声も聞こえましたが・・)

 所用を控え、早めに下山されたKGHさんを除く全員は、心地よい酔い加減で帰路につきます。
銀婚式を迎えられるJimnyさんが、「山で熊に出会ったら、目をそらしたらダメよ。で、猿に出会ったら、目を合わしたらダメよ。だからウチはね、奥さんと目を合わさないのよ。」と、夫婦円満の秘訣を伝授してくださいます。
 途中見かけたイワカガミに似た花を、「イワカガミに似てるけど、葉が違うみたいねぇ」と、皆で悩んでいると「あ、これはイワカガミ!葉が違うけど。」と、あっさり断言するmimimamaさん・・・「葉が違っても、mimimamaさんがイワカガミっていうならイワカガミっちゃん。」と、皆ひれふします。

 その間も靴は鳴きつづけ、ニギヤカな塊の一団はようやく麓のよろずやに到着。皆で豆腐アイスを食べながら、駐車場に向かいました。

 私も、最後尾を歩きながら、果たしてガレ場で会社からの電話を受け、「ん?今、人間ドックに入ってます・・」と応答していたきしめんさんは、嘘が会社にバレたりしないかしら・・・。レタス事件を通して、じんさんが訴えたいことは何だったのかしら・・・。Jimnyさんは千葉真一に似ている・・・。などの雑念を追い払い、「あぁ、素敵な山に素敵な仲間。最高の一日だった〜〜〜!」と思い返すのでした。

RAN筆 

男池の名水を味わう

(C)やまびこ会


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