2笑顔で歩く、三郡縦走


場所 三郡縦走(福岡県) 山行日 '02/6/16(日)
参加者 風来坊、ism、山姥、ワタスゲ、あかげら、JADA19、KURO黒兎、サムマリン、yesterday
ゲストお2人 ミヤザキ・フジタ
なかむとし
コース 若杉山〜三郡山〜宝満山

<世話人> 風来坊 <紀行文>ism、KURO






 一週間前の予報では天気イマイチで心配していたが16日が近づくにつれ次第に雨マークが消えていった。朝6時起床!外は予報どおり天気良好。ひと通り準備を終えて自宅を出る。近くのコンビニで昼食を調達・・・のはずが6時半から営業しているはずのコンビニがまだ開いていない。困った〜。非常食はあるので、これで何とかするか。

 6:46のJRに乗り、時刻表を調べてみると、乗り換えの吉塚駅で少し余裕がある。もう一本遅い電車でも何とか間に合う。「吉塚駅の前には24時間営業のコンビニがあったはず」吉塚で下車し昼食を調達。これで一安心。急いで吉塚駅に戻り3番ホームへ向かう途中で 駅の案内が・・・ 「やっぱり間に合わなかったか、次の電車だな!」と思いながらもホームに着いてみるとまだ電車が居る。行き先を確認して飛び乗る。車内はガラガラ。この路線に乗るのは初めて。 リュックを降ろして座ってから、先ほどのコンビニで調達しておいたおにぎりをパクつく。

 しばらくすると、同じ車両にリュック+登山靴の人が乗ってきた。ちょっと離れていたためはっきりとはわからないが、やまびこ会のワッペンはない。終点の篠栗駅で降り、改札口へ向かう途中で、先ほどの登山靴の人が、「やまびこ会の方ですか?」と声 をかけてきた。今日一緒に歩く仲間らしい。挨拶しながら改札口へ。駅ではすでに数人居た。前回参加の 雷山・井原山で一緒だった人もいて何となくほっとした。駅前には灰皿があったので、ちょっと一服。

 53分着の電車で全員が揃い、タクシーで登山口の楽園へ出発。登山口前でまた一服していると、アカゲラさんから、「駅前でも吸ってたのにまた煙草吸ってる!・・・スポーツする人が煙草吸っちゃいけないのよ」思わず一歩引いてしまった(笑)う〜ん、確かにおっしゃる事はごもっともデス。でも一日中PCで仕事してるKUROの精神安定剤だし、 山頂での一服は、最高の楽しみなんだけどなぁと思いながらも、反論が怖くて何も言えない(*^^*ゞ

  軽く準備運動の後、自己紹介し、いよいよ登山開始。先頭は風来坊さん。ちょっとスピードが早いなぁと思っていると、女性軍からスピードを落とすよう発言ありで助かった。途中の大杉を見ながら、若杉山へ。

 若杉山山頂では、なかむとしさんと別隊のYesterdayさん他2名。ここで再度自己紹介。ショウケ越えは、縦走ならまあこんなもんでしょう。

 砥石山山頂で、いつもどおりカップラーメンとおにぎり・コーヒーでちょっと早めの昼食。もちろん最後に一服!昼食後は順調に宝満山へ。途中、皆さんの健脚にはほとほと感心した。特に登りになると俄然スピードアップするなかむとし代表には脱帽!途中の休憩で戴いた半分凍ったフルーツは最高でした。ご馳走さまでした。(この後の途中経過は誰か書くでしょう)。

 宝満山からの降りは、歩いても歩いてもなかなかたどり着けない。さすがに古傷の膝が痛くなってしまった。ここでは笑顔なんて忘れてマシタ。ちょっとバテ気味のJADA19さんに歩調を合わせる。KUROを先頭に二人で降る途中、1mほどのヘビが 登山道を通っていった。一瞬凍りつく。KUROはヘビが大嫌いなんです!

 温泉+ビール隊4人のコースは木は倒れているなど、そうとう荒れていた。まるで滅多に人が通らないような道。「これじゃ秘湯中の秘湯を目指す、河口浩探検隊だな」などと思ってしまった。途中、ちょっとだけ道にも迷ったが、無事温泉へ。 温泉では、ロッカーにマウンテンステッキが入らない!しょうがないからロッカーの上に置く。今度はリュックを押し込んでみたが、入らない!これもロッカーの上に置く。ちょっと物騒かな。

 一日歩いた後の温泉は最高!その後の生ビールはもっと最高だった(笑)ビールを4〜5杯ほど飲んだ後、バス停へ向かおうとすると、夕日がいままさに山に沈もうとしてい た。記念撮影(^o^)/大宰府までのバス「まほろば号」は女性の運転手!降りるときに思わず写真を撮らせてもらった。

 楽しい一日でした。「やまびこ会に入ってよかった〜!」 PS:今度は宗像四塚縦走かな。何とか今年中には計画しなきゃ!
 
執筆 KURO黒兎







みなさん、すっきりした顔でおそろいですね。午前7時54分、集合時間前に篠栗駅には参加者全員が勢ぞろいです。おっと、NRBさんはやまびこ会のワッペン販売っすか。自己紹介はのちほどとして、とりあえず楽園まで急ぎますか。集合時間の午前8時を待たずにタクシーとNRBさんのワゴン車に分乗して出発点の楽園に向かいました。
 
 それでは初めましての方もいらっしゃるでしょうから、自己紹介から。風来坊さん、今回のプランナー&呼びかけ人です。おっと右回りですか。ismです。「このコースは冬には何度も歩いてますが夏場は初めてかな。水だけはいっぱい持ってきました」。フーフー。

 次は女性陣です。山姥さん、すごく背が高いのですね。次はあかげらさん、おっといきなり黒兎さんに「タバコの吸いすぎですよ」とチェックが飛んでいましたね。ワタスゲさんはニコチンガムを噛んでもタバコがやめられない職場の男性の話で追い討ちですか。怖いですね、みなさん。女性陣はこのコース初めて?普通に歩けば大丈夫ですよ。
 
 JADA19さんは大分からお出でで、そうこうしている内に黒兎さんは2本目のたばこっすか。サムマリンさん、初参加だそうで、よろしく。お見送りのNRBさんに手を振って若杉楽園を午前8時30分にスタート、いざ登ります。植林ではない杉の林を登ります。七又杉も変わっていたけど、大和の大杉は高さ40メートル、幹の周りが16・15メートルだそうで、木の枝が絡まりあってくっついて大変でしたね。

 「テレビのスポ根ドラマでよくあるシーンよね」とワタスゲさん。そうです、ざっと百段ほどの石段が急角度ですが、これを登れば頂上は近い。全員あえぎながら上り終えるとひとまず太祖神社の境内に着きました。9時20分。えー、ここで女性陣はトイレを済ませて、あ、ついでにぼくも…。ここから若杉山頂681メートルまではスイスイのスイ。そこにはなかむとしさん、yesterdayさんと2人のお仲間、ミヤザキさん、フジタさんが待っていて合流です。

 では、出発しますか。先は長いですしね、今、何時ですか。9時34分ですね。ショウケ越えまで真っすぐ降りて、橋を渡れば、そこから先はずっと急登が続きます。お、何だか変な音が聞こえます。ブー、ピー、ポーという。あれはほら貝。でも、なぜ、うそをついたり大げさに言うことを法螺を吹くというのでしょう。イタリアにも貝を吹く楽器があるって言いますね。

 ここで縦走講座@ 行動食はこまめに 登山中の1時間あたりのエネルギー消費量は男性で体重60キロの人の場合、360Kcal、女性で体重50キロの場合は約290Kcalだそうです。だから、今回の若杉〜三郡〜宝満の縦走の場合は約6時間行動するとして男性60キロの人は2160Kcal、女性50キロの人は1740Kcalが余計に使われるということになります。山での行動中は筋肉や血液中の糖がエネルギーとして使われますが、消費が激しいと血液中の血糖が一定の値を保てず、低血糖状態になり運動を続けていくことができなくなるといういわゆる「シャリバテ」になります。行動中は疲労を感じる前に早め早めに糖質中心の行動食を取るようにしましょう。1日で取る行動食は約1000Kcalぐらいが目安といわれます。歩き始めてしばらくは朝食で得たエネルギーが使われますから、2度目の小休止あたりから徐々に補給するのがいいでしょう。(中高年の登山学Q&A 日本放送協会出版より)

 さあ、いよいよ砥石山826メートルです。山頂は林の中。ではでは、ここで昼食といきましょう。あれ、さすがに長丁場の縦走でもビール組がいます。初参加のサムマリンさん、いい根性です。yesterdayさんも、あれあれ。JADA19さんはちょっとお疲れ。黒兎さんはかねて用意のコーヒーですか。山姥さん、冷たい琵琶をごちそう様っした。

 では、先を急ぎましょう。11時45分ですか。このリポートも結構せわしなくてかないませんね。ここから三郡山頂までが長くて単調なところです。それにしても暑くなりました。ここは日陰のない道が続きますから、十分に水分を補給しながらいきましょう。

 ここで縦走講座A 水は早めに補給 山では飲料水として行動中に用意する目安は1gですが、擦り傷や切り傷などけがをして傷口を洗い流す場合を考えれば1日最低2000_gは確保するように心がけよ、と言われます。大量の汗をかき水分が失われると体内のミネラルバランスも崩れ脱水状態になりますので、行動中は早め早めに水分を補給しましょう。(またまた中高年の登山学Q&A 日本放送協会出版より)

 1時間ほど歩いて12時35分です。林の中で小休止のあと、結構気持ちのいい縦走路が続いて、三郡山頂(936メートル)に到着です。JADA19さんはバテバテで、どうやら昨晩は飲みすぎだったのかいな。ちょっと遅れてご到着です。いやいやみんなもお疲れのご様子。三郡山頂は相変わらず日陰がなく、無風で、実に暑い。しかも携帯電話も通じない。まったく可愛げのないピークです。それにしてもこの静けさ、何ですね、疲れと暑さでみんなしゃべるのもちょっと億劫の様子ですね。写真を撮る余裕もなくって。でも、出発前に記念写真を2枚ほど。パチリ、パチリ。

 さて、ここからは縦走コースのハイライトで、明るく気持ちのいい自然林の中の尾根道が続きます。ブナ、ナラ、そしてモミの木に強い日差しもさえぎっていただいて快調なペースです。ほれほれ、あの鳥の声。「あれはヤマゲラ」と知ったかぶりすると、あかげらさんが「いえいえ、コマドリでは」のご指摘。やっぱ、ハンドル名が鳥の方には「聴鳥」ではかないません。仏頂山のピークでコンクリートのほこらの中に仏像を鎮座ましましているのを右手に見ながら、ちょびっと下ると、もう宝満山頂の裏です。はいはい、キャンプ場に行ってトイレを済ませる方はどうぞ。直行の方々は鎖場へどうぞ。

 午後2時30分、一行12人は無事に宝満山頂に勢ぞろいしました。しばしの休憩。かねて用意の5円玉をお賽銭箱に入れて、次回の山行の盛会を神頼みしましょうか。

 下山はひたすら降りるのみ。行者道は鳥追峠までは結構急でしたから、「まだ着かないの」とご不満の声もごもっともです。でも、下りが続くのは先導役のワタシの責任ではないんですが…。はい。

 愛宕嶽を右に巻いて植林の中を下ってカマド神社組と都久志の湯組に別れ別れのご挨拶。「みなさん、ご苦労様でした」。

 では総括。みなさん、ご無事でよかったですね。JADA19もバテバテながら完歩されました。みなさん、健脚です。パチパチパチ!

 P。S 温泉経由「生ビールひかれ組」の風来坊さん、黒兎さん、サムマリンさん、ワタシの4人は露天風呂でゆったりリフレッシュしました。風呂上りの生ビールのおいしかったこと。それにしても飲みましたね。やっぱのどが渇いていましたものね。食堂のレシートには「生ビール450円×17杯」と書いてありました。

執筆 ism

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