キツネノカミソリが見たいっ!!

井原山(福岡県前原市)OFF会 

場所

 井原山(福岡県前原市)

 オプション:樫原湿原(佐賀県七山)

山行日

 '02/7/27(土)・晴 

参加者

 あかげら、ワタスゲ、レイ、ミカ、KURO、ITOのこざる、謎のからつ???(敬称略

コース

 水無鍾乳洞〜井原山〜(ダルメキ谷)〜アンの滝〜井原登山口

 (オプション:井原登山口〜(長野峠)〜樫原湿原〜鳴神温泉)

<世話人>   さとちち    <紀行文>   ワタスゲ、KURO   <写真提供>  KURO、さとちち

HP編集>  さとちち    

※井原山に自生するキツネノカミソリは、オオキツネノカミソリです。

 

ワタスゲさんの思い

 井原山は5月以来私にとって二度目の山でした。 今回の一つ目の目的はオオキツネノカミソリ、それから二つ目のお楽しみは樫原湿原(これを“かしはら”と読むのではなく、“かしばる”と読むのですねー) 湿原なんて九州に住んでから初めて訪れるので、とっても楽しみでした。  

  
集合場所は波多江駅。 割と近場ということもあり、目的も花を愛でること(山はきつくないのでしょうねーと安心してた)だったので、緊張感もなかったせいか 遅刻してしまい、ITOのこざるさん、さとちちさん、KUROさん、あかげらさん、からつさん(って誰?今日だけ訳ありでからつさん)が駅前にお揃いでした。 レイさんミカさんもちょっと遅刻。8名全員揃ったところで、瑞梅寺ダムの上のバス停まで移動です。  

 思った通り車が多く、広いバス停の駐車場も登山口付近も車がいっぱいでした。 三台の車をなんとか駐車して、ワタスゲ号に8人めいっぱい乗り込み、水無鍾乳洞の登山口に向けて うんとこ、どっこいと登って行きました。   ここも、駐車場はもとより、林道まで車が溢れていました。

 登山口から沢沿いに山に入るとすぐに、キツネノカミソリとご対面。 こんなにすぐに見られるとは思っていませんでした。 どうりで、車が多いはずです。 でも、登山口付近の花はもう盛りは過ぎた頃?という状態で・・・ 私達はちょっと残念に思い、さとちちさんはミツバツツジの時同様「また遅かったか?」 と内心落ち着かなかったでしょうね。 でも、10分も歩かないうちに沢山の真っ盛りの花達が待っていてくれました。  

 
実物を見るのは初めてというのはあかげらさん、レイさん、ミカさん、それにワタスゲ、 からつさんは?初めてではなかったのかしら?   口々に「思ったより、やさしいオレンジね」とか「もっと、どぎつい色かと思ってた」 「咲いている所によって色が微妙に違うね」 などなど感想を述べながら・・・   そう、思っていたより薄い、やさしいオレンジ色の花でした。 春先は青々とした葉が見事に繁っているのでしょう・・・と想像すると、ちょっと不思議な気がしました。  

  よく、有名な物を見に行くと、その物より、人間の方が多かったなんてことありますが 、オオキツネノカミソリに関してはそんなことはなかったですね。 ちゃーんとキツネノカミソリの方が断然多く、よかったヨカッタ!   薄暗く木々が繁った斜面一面に咲くキツネノカミソリも、笹や他の草に埋もれて咲くキツネノカミソリも それぞれにとても印象深かったです。 花に誘われ、楽しく歩き、知らず知らずのうちに距離を稼いでいました。  

  途中、キツツキ科では?という鳥の甲高い鳴き声が聞こえ、飛ぶ姿も見られました。 「あれはアオゲラかもしれない、アオゲラにしておこう!」とあかげらさんが確信(?)してたみたい。   花達から離れて、登り最後の水場で休憩を取ったとき、 ITOのこざるさんが「ここから沢を見上げる風景がいいな〜と思ってる、好きな景色」 と話してくださいましたね。 沢沿いに色々な緑が重なり、沢のちょうど良い薄暗さが神秘的な景色でした。 かつら、じゃなかったからつさんが佇んでいたら、ピッタリ!?  

  頂上からは見事な展望が開け、南は雲仙岳、西には二丈岳、浮嶽、北は糸島半島や福岡の街が・・・  なんと言っても井原山の南北両側に海が見えるのがスゴイと思いましたよ。 有明海と博多湾、加布里湾、玄界灘 風が強く、暑さも感じませんでした。
 

今日はお楽しみ第2弾の樫原湿原も待っているので、頂上で食事をしている人たちを横目に、アンノ滝に向けて下山開始。

  この道は私は5月にも下った道だったのですが、たった3ヶ月近く経っただけなのに 周りの草や笹が伸び放題で、まるで違った道のように思えました。  アンの滝に着いて、ザックをおいているうちに、ITOのこざるさんがさっさと滝まで行って見て来てくださり、「8人位なら昼食を取れる場所がありそう」ということで、滝の側での昼食となりました。   おかげで、マイナスイオンをたっぷり浴びながらの昼食、ビールが滝に冷やしてあるのかも・・・? とちょっと期待していたけれど・・・さとちちさん、レイさん、ITOのこざるさんのザックの中から 冷たいビールが出てきましたね おいしかった〜〜!! 個人的には、KUROさんが食べていた、“トマトヌードル”とやらがチョット気になりましたね〜 今度、食べてみようっと。  

  ITOのこざるさんの作った水場の水を飲みたかったけれど、源水から引いた管がつまってしまったようで、残念ながら飲めませんでした。 次回はきっと!   アンノ滝から下ってすぐに、キツネフリが咲いているという情報を楽しみにしていたさとちちさん、 見つけられて、うれしそうでした。よかったですね。 登山口まで戻り、今度は樫原湿原に向けて出発です。 百名山さんから、「多良岳を下りて、樫原湿原に向かっている」と連絡が入ったので 急がないと!   でも、途中、JAに寄ったのです・・・   「スイカが食べたい。スイカ買うわよ」と言っていたレイさん まさか、本当に買ってその場で食べるとは思わなかった!   JAのスーパーのレジで「このスイカ八つに切ってくれます?」と頼むのですよ〜。 お店の人はちょっと戸惑い、「自分達で切って下さい」と包丁を貸してくれました。 きっと、大小差がつくと、モメルと思った?   駐車場で輪になって食べたスイカ、冷たくてとってもおいしかったですねー お店の人に、スイカのゴミを捨てていただくのを頼みに行き、「おいしかったですよ〜!」 と言うと、「よかった!」とJAの人もうれしそうでした。   すべてレイさんのおかげです。ごちそうさまでした。

  
樫原湿原で、百名山さんとおち合い、湿原の散策です。 植物図鑑を片手にさとちちさんは誰よりも目を輝かせていましたね。   初めて見る、ヒツジグサ、ヌマトラオノ、ヒメミクリ、興味がなかったら素通りしてしまうような 小さな花達も、さとちちさんはしっかりと見つけられるのですねー   案内をしてくださった方も、「この先にさいている花も、あなたなら見つけられる」 と何度もさとちちさんに言っていました。   ユウスゲの咲き出す時間にもピッタリで、やさしい黄色の花びらがどんどん開いていき、 うれしかったです。   本物は初めて見るサギソウ、まさにサギが羽を広げて飛ぶ姿ですね。 こんな形の花があることが不思議です。   

 最後のお楽しみは温泉! “ななのゆ”は、木の香たっぷり、新しく、きれいな気持ちのいい温泉でした。 お湯もぬるくも無く、暑すぎもせず、 露天風呂では近くの木に、メジロの声も聞くことができました。   樫原湿原に行くなら、ぜったいにセットで楽しむべきです!と確信しました。 オススメの温泉ですね。   キツネノカミソリの群生、井原山からの展望、アンノ滝での涼しい昼食、冷たくおいしいスイカ、 樫原湿原の花々、気持ちのいい温泉、一日の山でこんなに沢山楽しめるなんて最高でしたね。 1週間の力をもらった山行でした。
 

 

KUROさんの気持

 台風11号の動きが気になっていたが、前日の予想でコースはあまり悪くなさそう。天気は何とかもちそうだが、問題は風!でも天気が悪くなければ決行できるだろうと楽観視していた。問題は最近仕事が忙しくて、三郡縦走以来、ほとんど活動停止状態だったため、体力が心配(*^^*ゞ

 前日26日は、定時に帰って準備をしなきゃ!と思っていたが、何と帰る間際に突発の残業が・・・(T^T) ヒック。21時半に残業終えて、帰り着いたのは11時、寝たのは1時を過ぎていた。悪い事は重なるもので、深夜3時前に職場からの電話で起こされた。面倒な障害だったら深夜の出勤になるところだが、今回は出なくても良さそう。ほっと一安心。翌朝は朝5時40分に起床。さすがにまだ眠たい。コンビニに寄って、朝食・昼食を調達。三郡縦走の時にはなかったコンビニが、最近自宅近くに出来た(^o^)/ただしお酒類がない(-_-、)

 6時26分のJRに乗って地下鉄乗り継ぎで、集合場所の波多江駅前には7時半過ぎに到着。既に今回の案内役さとちちさん、それとこれで3回一緒のあかげらさんが・・・早い!(゜o゜;; その後ITOのこざるさん、かつらさんが集まってくる。さとちちさんの携帯には、ちょっと遅れて到着するとか、道がわからないとかの連絡が入る。レイさん、ミカさんペアの車が到着。最後にワタスゲさんの車が到着(さとちちさんによると、あれはバスと呼ぶらしい
結局今回参加予定の全員が集まったのは8時をちょっと過ぎていたが、いろいろな話で盛り上がっいたので、待ち時間はそれほど長くは感じなかった。さすがさとちちさん、待ち人を飽きさせない(~▽~@)

 4台の車に分乗して出発。登山口には既に車を駐車するスペースもないほど。道端にも車が溢れている状態。少し引き返して、バス停のところに2台を駐車。ワタスゲさんの車に7人が乗り込み、もう少し上のスペースに停めたITOのこざるさんを乗せて、水無鍾乳洞駐車場へ向かう。この途中の道端にも車が・・・。予想通り駐車場は満杯で、駐車場入り口を少し過ぎた道端に何とか駐車スペースを確保。車を降りて、まずはお決まりの自己紹介。ITOのこざるさんとは、以前、雷山・井原山縦走(ミツバツツジを目指して)の山頂でお目にかかっているはずだが、あの時はとにかくたくさんの人だったので、はっきりとは憶えていないm(_ _)mレイさん、ミカさんとは今回が始めてである。自己紹介も一巡したところで出発!

 登山口付近から、ちらほらとキツネノカミソリが咲いているが、ちょっと盛りを過ぎた感じ。やはり少し遅かったのか・・・(-_-;)。少しずつ登るにつれて、花は増えてくるo(^-^)oわくわく。歩き始めて10分足らずで斜面いっぱいに広がるキツネノカミソリに感動!来て良かった〜。それからの40分間は、お花畑を歩く気分。歩いても歩いても斜面に広がるキツネノカミソリに感動w(゜o゜)w おぉ-!

 今回コースの最大の急登の前にちょっと一休み。あとは一気に井原山山頂を目指す。15分程度で急登も終わり、山頂手前で一気に視界が開ける。見通しが素晴らしい。なんと雲仙まで見える。直線距離にして約80km。ITOのこざるさんによると、雲仙が見えるのはまれな事らしい。きっと今回参加者の普段の行いがいいのだ!

 ・・・ということにしておこう。
 素晴らしい眺望の井原山山頂で、ちょっと休憩。東側は雲でやや視界が悪いものの、遠くの山までくっきりと稜線が見える。気温は23度。風が強いこともあり、体感温度はそれ以下。登りで噴き出した汗もすぐに乾き、強い風さえも心地よい。

 今回は内容が盛りだくさんのため、山頂での大宴会はなし。20分ほどの休憩で次の目標、アンの滝へ。途中も風が良く通り、暑くはない。所々花やキノコ、鳥などの話題で盛り上がりながら、順調に降る。1時間ほど降りると、水の音が聞こえてきた。次第に・・・というよりも、急に聞こえてきたような気がする。沢沿いは山頂に比べるとやや暑いものの、まだまだ心地よい風が吹いている。

 いよいよアンの滝。昼食は滝の前でということになった。滝の前は天然のクーラー!滝側から吹く風で半身だけ特に涼しい。ITOのこざるさんが作った上流から水を引くパイプなどの話で盛り上がりつつ、約1時間。楽しい昼食を済ませた。ビールやフルーツなど、皆さまご馳走さまでした。

 アンの滝を出発し、沢沿いを降る。林道に出た頃にはだいぶ暑くなってくる。舗装路に出ると、下界の暑さに一気に汗が吹き出る。途中、ITOのこざるさんの車でワタスゲさんが登山口の車を取りに行く。残りの6人はバス停まで歩く。バス停では、さとちちさんがデジカメで撮影しファイルにした花の写真集で盛り上がった。ITOのこざるさんとワタスゲさんが車で到着するまでには20分以上かかっていただろう。途中道が混んでおり、もう少しタイミングが遅かったら、駐車場までたどり着くのに非常に時間がかかっただろうということだった。ラッキー(^o^)車4台で、波多江のGS横の農協駐車場に向かう。ここでワタスゲさん、ITOのこざるさん2台の車に分乗し、樫原湿原へ。湿原ではすでに百名山さんが待っているはずである。

 湿原到着後、百名山さんの姿を探すが見当たらない。ミカさんが「百名山さーん!」と大きな声で呼ぶものだから、湿原の管理の人達が目を白黒させていた。知らない人が聞いたら普通、驚くと思う。百名山さんとは初対面なので、簡単に自己紹介。

 樫原湿原では、色々珍しい花が咲いているらしい。花に詳しくないKUROとしては、普通に咲いている花との違いがイマイチわからない。サギ草くらいは知っている。これには感動した。何枚か写真を撮っていると、デジカメの電池が力尽きてしまった。予備の電池に交換してみたが、こっちも空っぽ。(?_?)充電をしていない電池を予備でもってきたらしい。確認不足である。あとの撮影はさとちちさん他に任せよう。

 鳴神温泉(ななのゆ)は駐車場の空きがほとんどないくらい盛況だった。今日一日噴き出した汗を流してほっと一息。このままビールで宴会できれば最高なのだが(*^^*ゞ風呂上りのさっぱりした身体で波多江の農協駐車場へ。今回は車4台・・・8人中、運転手が4人なので、反省会は次の機会にということで、ここで解散。電車組3人はさとちちさんの車で室見駅まで送ってもらい、帰路についた。


 久しぶりの山行だったが、思ったほどきつくなかった。今回2回目の井原山だったが、お気に入りの山になりそうである。参加者の皆さま、お疲れさまでした。運転していただいた皆さま、お世話になりました。そして素晴らしい山行を計画していただいた、さとちちさん、ありがとうございました。

 





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