日 時 | 2003年4月29日(みどりの日) |
山 名 | 宗像四塚(城山・金山・孔大寺山・湯川山) |
参加者 | 山姥、風来坊、KURO |
コース | JR教育大前07:35〜07:50城山登山口(城山水)07:52〜08:19城山08:31〜08:53石峠08:53
〜09:11金山南岳09:23〜09:33金山北岳09:37〜10:10地蔵峠10:26〜11:19孔大寺山(大休止)12:32
〜13:24垂水峠13:36〜14:32湯川山15:22〜15:55承福寺16:00〜16:14元末バス停 |
風来坊 |
ワイワイがやがや話しながら進むとすぐに登山口。登山口では地元の人たちが何かの行事の準 備をしていた。何でも10時まで待てばぜんざいが出るという。しかし、今日の長い行程のこ とを考え、予定どおり登山開始。途中、これまた地元の人であろうか、毎日登っているのだろ うか、元気の良い老人が軽い足取りで僕たちを追い抜いていく。 割と急な階段状の道であったが程なく城山の山頂に着いた。頂上では地元の人たちが城山祭り の準備をしていた。城山祭りは毎年4月29日にあるという。記念に3人ともタオルをもらう。 お菓子もあったんだがな〜。 城山を後にいよいよ四塚連山の縦走路へ。次の金山南岳及び続く金山北岳までは樹林の中を上 り下りを繰り返すが、それほどきつくはない。高い樹木が日差しを遮り歩きやすいので快調に 飛ばす。だが、次の孔大寺山に向かうには一旦地蔵峠まで下らなければならなかった。かなり の急坂なので滑り落ちないよう気を引き締めて下っていった。ロープが張ってはあるが何とか それを使わずに2本ストックだけで無事に地蔵峠に着く。車道の脇で休憩。ここで帰ってしま おうかと3人で話し合う。(ウソで〜す。) 気合いを入れ直して、孔大寺山に向かう。急な登りだがかまわず登っていく。孔大寺山には予 定より30分ほど早く着く。孔大寺山の頂上は周囲を樹木に囲まれ、眺望には恵まれないが、 真ん中に四角に囲んだ角材がおいてあり、昼食を取るのにはもってこいの場所だ。ここで少し 早いが、昼食を取ることにした。まずは持参したビールで乾杯。会話も弾み、おにぎりが美味 しい。今回もKUROさんからコーヒーをいただいた。いつもごちそうさまです。KUROさ ん。 孔大寺山からの下りは金山からの下りにも増して急だ。慎重に下ったが、あまりの急斜面に、 とうとう僕はバランスを崩して1回尻餅をついてしまった。下りきったところが垂見峠だった。 この峠にも車道が通り抜けており、またしてもここで帰ろうかなど冗談が出る。 エスケープの誘惑を振り切るように最後の湯川山の登りに取り付く。しばらく登るとアンテナ 施設がある車道に出る。ここで休憩。アンテナ施設の横を通り抜け、再び自然道を登って行く。 3時過ぎ、ようやく湯川山頂上に出た。 KUROさんの薦めに従いバスの左側に座り、歩いた山を逆に湯川山、孔大寺山、金山、城山 の順に振り返りながら赤間駅に向かった。 KUROさん、山姥さん、3人だけの山行でしたが楽しかったです。またどこかの山で一緒に 歩きましょう。 |
KURO(黒兎) |
KURO呼び掛け人として今年最初のオフ会であり、また今年初めての四塚縦走である。
もう少し寒い時期に企画しようと思っていたのだが、業務多忙で休みが確定できず、延ばし延
ばしにして、気がついたらGWになってしまった。昨年11月のこの企画は、城山組中心で集
まってくれたのだが、今回は参加者がいるかどうかが心配だった。4月中旬、この企画をKU
ROの掲示板に載せたところ、山ひとすじさんと風来坊さんが参加表明してくれた。他の常連
さん達は、計画提示が遅かったことから、他の山行や仕事で参加できないらしい。一週間前に
なって、やまびこ会のオフ会掲示板に掲示。最高峰でも500メートルに満たない超低山なが
ら、アップダウンを繰り返すハードなコースなので、今回は「8時間以上歩ける人」という条
件を付けた。すぐに山婆さんが参加表明。山婆さんとは昨年夏の三郡縦走で長距離をご一緒し
たことがあるので、今回も大丈夫だろう。山ひとすじさんと風来坊さんも予定通り参加の書き
込み。残念ながら今回は仕事などの都合で参加できない人たちが、多数応援の書き込みをして
くれた。第3回の予約ということにしておこう。嬉しい限りだ。
駅前でお決まりの出発前記念写真を写し、お見送りのくりまんさんに挨拶して、いざ出発。 登山口となる城山水のところまでは、20分ほどの緩い登りの舗装路だ。途中にある駐車場は ほぼ満杯だった。普段は休日の朝でも、城山水を汲みに来る人たちの車がたくさん通るのだが、 今日はほとんどいない。 途中、今回の山に来たことがありますか?と聞いてみた。風来坊さんは城山・金山は行った ことがなく、山婆さんは全くの初めてだという。 城山水のある登山口に着いてみると、運動会で使うような白いテントが立ててあり、人がたく さんいる。近くに貼り紙があった。今日は城山祭だそうだ。10時からはぜんざいも振る舞わ れるらしい。奥の大きな鍋で作っている。しかしそれまで待って、ご馳走になってから出発し たのでは遅過ぎる。 城山は階段が整備されている。最初の200mくらいは急登だ。ところが風来坊さんと山婆 さんはサクサクと登っていく。登りの苦手なKUROは後ろからついていく。「風来坊さーん、 ペースが早過ぎ!」と声をかけるが、いっこうに落とす気配はない。KUROは息を弾ませて 後ろからついて行く。途中、福智山が見えるところがあるのだが、先の二人はあっという間に 通り過ぎてしまったようだ。 城山から金山までは、40分ほどのところに石峠があり、ベンチも整備されている。石峠の 手前は急な降りで、峠を過ぎるとすぐに登りに変わる。KUROの予定ではここのベンチでひ と休みしてから登りに入るはずだった。が、先を行く二人とも、さっさと通り過ぎる。慌てて 後を追う。峠を過ぎてすぐのところには、ツチアケビがあるのだが、後を追うのに一生懸命で 見逃してしまった。 北岳山頂では、呼吸を整える程度の休憩で地蔵峠を目指す。ここからの降りはやや急だが、 このコースの中では降りやすいくらいだ。特に迷いようなところもないので、先頭の風来坊さ んもサクサクと高度を下げる。途中、大嫌いな例の長いものに出会った。今日見かけたのはこ こだけだった。こっちもドキッと飛び上がりそうになるくらい驚いたが、むこうも驚いたらしく、 あたふたと逃げてくれた。先を行く二人はこの短いやりとりに気付いていないと思う。証拠写 真?何でも写すKUROでも、そんなもんは撮ってません! 地蔵峠には予定より30分くらい早く着いた。風来坊さんは、そのまま行きそうな雰囲気だっ たので、慌てて声をかける。二人が大丈夫でもKUROの足がもたない。う〜ん、今回は人選 を間違ったかもしれない。と言っても公募したのだから、しょうがないか。縦走初心者にも参 加してもらうべきだった。 孔大寺山の登りは、45分くらいで、ただひたすら登るという感じだ。登山口から35分くら い歩いた頃、5メートルくらい先を歩いていた山婆さんが、地面を指差しながら、「KURO さーん」と手招きする。何事だ?と近くに急いで行ってみると、焦げ茶色の枯れ葉の間から、 可愛い小さく真っ白な植物が、顔を覗かせている。KUROは枯れ葉を慎重に掻き分けてから、 デジカメを取り出す。接写モードに切り替えたのを確認して、ひざを着いて息を止めて、腹ば いに近い恰好でシャッターを押す。その姿がちょっと滑稽だったらしく、山婆さんに笑われて しまった。山婆さん言わく、「新種の植物だったらどうしよう」そんな訳はないと思いながら も、植物に超疎い3人だから、誰も否定はできない。KUROは以前どこかで見たことはあっ たような気はするが、はっきりとは言い切れない。「たしかどこかのHPか何かで見たような 気がしますよ!」これが精一杯だ。その後、孔大寺山には数ヶ所群生していることがわかった。 あとでHPアップの写真を見たくりまんさんが、「ギンリンソウ」と教えてくれた。HPで調 べてみると、そんなに珍しいものでもなさそうだ。 その後、一度だけ休んで山頂を目指す。KUROは相変わらず最後を衛る。山頂手前でややフ ラットに変わり、孔大寺宮からの登山道である茅野への案内板までくると、あと少しで山頂だ。 ビールを飲みながら、いつものようにカップ麺用のお湯をわかす。その間にコンビニおにぎ りをパクつく。お湯が沸いたらカップ麺に注いで珈琲用のお湯を沸かす。いつもと同じ手順。 3人ともそれぞれのスタイルで昼食を済ませる。最後はやっぱり珈琲!山婆さんは濃いのは苦 手らしい。一度出した残りでいいと言うが、KUROとしてはそんな珈琲を勧めるわけにはい かない。新しいバックを取り出し、山婆さんに渡す。少しだけ珈琲をいれて好きなだけお湯で 割ってもらう。風来坊さんは珈琲用の器具一式は持ってきたらしいが、水が足りなくなったら しい。KUROは3人分の水と珈琲を持ってきているので、KUROの珈琲を勧める。珈琲タ イムが終わる頃には、大休止も1時間になろうとしていた。そろそろ出発の時間だ。もう一度 山頂の標識で写真を写してから出発。少し降りたところに視界の開けたところがある。風来坊 さんは早く行きたそうだったが、ここでしばらく眺望を楽しむ。 垂水峠には、13時24分に到着。地蔵峠はまだ勢いがあるので、さほどエスケープの誘惑 に惑わされることはないが、ここ垂水峠は孔大寺山からの急な降りを降りきって、足も疲れて きているので、エスケープの誘惑が頭を過ぎる場所だ。しかし今回の二人はこのコースは初め てなのに、元気だ。それでも着く早々、風来坊さんもザックを降ろして小休止の体勢だ。疲れ ているのか、KUROの行動パターンから間違いなく休憩すると確信したのかはわからない。 10分ほどの休憩の間に水分補給を済ませる。KUROは手持ちの水を珈琲に使ったので、あ まり余裕はない。 アンテナ施設のフェンスの脇を通り、桧林を進む。次の九電のアンテナ施設まではすぐだ。 ここまで来ると、山頂も近い。しかしここからが一番きつく感じる。風来坊さんは、相変わら ず先を歩いているが、山婆さんのスピードがガクンと落ちた。それでも、次のアンテナ施設 (保安庁?)の裏に出たら、あとはひと登りで山頂に着く。アップダウン縦走の最後の登りだ。 このコースは、ほとんどが見晴らしのよくない林の中を歩くので、山頂に到着した途端に広 がる海岸線は、また格別だ。ここから先はもう登りはない。最後の最後でご褒美という感じ。 もしこのご褒美がなければ、垂水峠のエスケープの誘惑は、もっと強いものになるかもしれな い。せっかくの景色だが、今日は見透しがイマイチで、いつもなら北九州から山口県にかけて の海岸線がよく見えるのだが、ぼんやりかすんでしまっている。空は薄雲が広がり、日差しも 強くない。このあと急速に悪くなって、夜には雨になる予報だ。気温も高いのだろうが、風が 強く、ちょうど心地よいくらいに感じる。ここでひと眠りでもしたくなる。海をぼーっと眺め たり、周りの草花を見たりしながら、あっというまに時間は過ぎる。 赤間駅前のバス停に着いて、赤間駅まで歩き、階段を登る。この階段で、今日一日、どれだ け足が疲れているのかを再確認することになる。KUROと風来坊さんは、自動発券機で切符 を購入。山姥さんは、博多駅から新幹線を利用するので、自動発券機では買えない。駅のカウ ンターに行って券を購入し、3人揃ってホームに向かう。KUROの乗る普通列車が到着した が、風来坊さんと山姥さんが乗る快速の方が先に出発するので、お見送りできる。二人に挨拶 し、出発したのを確認してから普通列車に乗り込んだ。 次はどこのオフ会を企画しようかな・・・と思いながら眠りにつくKUROだった。 |
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