五合目にて
日 程2003年5月3日(土)
ルート伊吹山登山口(8:30)〜ゴンドラ〜三合目(9:00)〜 伊吹山山頂(11:50〜13:50)〜登山口(17:15)
参加者りっきー、あかげら、百名山
紀行文百名山
写 真りっきー、百名山


ホウチャクソウ

コキンバイ

ホタルカズラ

ヤマエンゴサク

当日は四時半起床、五時に家を出て大阪駅発六時過ぎの電車であかげらさんと待ち合わせる。山科駅前で 京都在住のりっきーさんと合流して伊吹山へ。渋滞も思ったより少なく予定より一時間早く登山口に到着する。 当初リフトに乗る予定だったがリフトが動いていないためゴンドラに乗って三合目まで上る。伊吹山山頂には うっすらと雲が懸かっているものの、今日は晴天だ。


笹の花

滋賀県最高峰の伊吹山は冬は関西のスキーのメッカであり、三合目にはゴンドラ駅やホテルなどがある。 ここからは山頂までの九十九折りの登山道をずっと見渡すことができる。ゴンドラの中からは終わりかけの山 桜などを見ることができるが、三合目から上は高い木などはあまりなくほとんどが草原となっている。最初、 休止中のリフト沿いに山頂に向かってしばらく歩き、それから九十九折りの山道となる。近くでホオジロが鳴 いている。


ショウジョウバカマ

周囲はやや霞んでいる。西側に琵琶湖が見えるはずだがはっきりとは確認できない。道沿いにはニリンソウ の群落、イチリンソウ、クサボケ、イブキハタザオ、アマナ、タチツボスミレ、ヤマエンゴサク、カキドオシ、 コキンバイなど、花を見つけると写真を撮ったり名前を確かめ合ったりでなかなか前に進まないが、急ぐ旅でも ないのでゆっくりと高度を稼ぐ。伊吹山は冬季日本海から吹き抜ける寒冷な季節風が影響して山頂付近の積雪は 4mに達し、山頂の気温は四季を通じて平地より8〜10℃程度低いといわれる。今の時期でも天候が悪化すると 凍り付くような気温となるはずであるが、幸いにして今日は暖かい。


イチリンソウ

山頂に近づくと赤色のショウジョウバカマが出迎える。山頂には食堂、土産物屋、立派なトイレなどがあり、 登山客にとっては少々興醒めではあるが、この山は山頂付近までハイウェイが通じており今日はゴールデンウイー クの中日でもあるため山頂の駐車場はほぼ満車状態である。観光客の横をすり抜けてヤマトタケルノミコトの像の 前で記念写真を撮り、見晴らしの良い場所に陣取って昼食を始める。霞は次第に晴れて来ており、吹く風も暖かさ を増している。


伊吹山頂にて

ゆっくりとした昼食を取った後、下山を始める。空気はさらに澄んで琵琶湖がよく見える。湖にはぽっかりと 竹生島が浮かぶ。三合目まで同じコース、それから、ゲレンデの横を通過して林道へと下る。ゲレンデの一番下 ではパラグライダーの練習をしている人達がいる。山の斜面を上に向かって流れる南からの風で赤や黄色の機体が ふわりと浮かぶ姿は眩しく、見ていて気持ちがいい。キジやウグイスが鳴き、ニリンソウ、ヤマブキが咲き誇る。 遠くからポポッポポッポポッという鳥の声がかすかに響くのを聞いて「ツツドリが鳴いている。」とあかげらさん。 この鳥は夏鳥としてカッコウ科の仲間のうち一番先に飛来するとのこと。


イブキタンポポ

ゲレンデを抜けて林道を歩き始めると、日当たりの良い崖や日陰となっている林床に意外に沢山の花がある ことに気が付く。ウマノアシガタ、ホタルカズラ、マムシグサ、ハナイカダ、イカリソウ、チゴユリ、イブキシ モツケ、ホウチャクソウ、シャガ・・・、「伊吹山の花の時期は7〜8月と言うけれど、5月も悪くない。」と りっきーさん。いつも登る時期とは違う花を見ることが出来て満足の様子。

下山後は再び来た道を戻った。高速で京都まで戻った時はもう暗く、駅の手前で寄ったラーメン屋のラーメン は醤油味の太麺で味、量ともに申し分なかった。今回、所用で帰省したついでに立ち寄った伊吹山だったが、 大阪支部のあかげらさん、京都のりっきーさんと一緒に五月晴れの一日を楽しく過ごすことができました。 本当にお世話になり、ありがとうございました。


アマナ

イブキハタザオ

コバノミミナグサ

ニリンソウ

イブキシモツケ
HP編集:Webマスター

山行記録目次へ戻る









inserted by FC2 system