鹿と狸の脊振山中膝栗毛

(脊振山地縦走・後半)

たぬきさんと鹿くんは2年前に脊振山地の一部(九千部山〜井原山)を縦走して、今度は続きを歩こうということになりました。
そこで、たぬきさんと鹿くんはいっしょに行ってくれる森の仲間を誘うことにしました。
「お〜い、森の中間達、一緒に行かないか〜い!!


脊振山中村の集落付近から浮岳を望む

日    程

平成17年 5月14日〜 5月15日

山    名

脊振山地・井原山(前原市)〜十坊山(二丈町)

メ ン バ ー

全行程組
  NRB、しろ鹿、brocken03

1日目
  ますも・ACQ (井原山〜雷山)
2日目
  ますも(浮岳〜十坊山)
  nanden&nandenmama(十坊山)

                   敬称略

 Special Thanks to  カズさん  

     差し入れ、車同乗ありがとうございました。(スイカうまかったなあ)

  参加者一同感謝いたしております。

前回のレポートはこちらへ

コース概況
1日目 
JR波多江駅(8:30)〜水無鍾乳洞駐車場(9:10)〜(10:55)井原山(11:00)〜
(12:25)雷山(13:00)〜(14:10)長野峠(14:40)〜羽金山(17:25)
水無鍾乳洞から井原山へ 
普通登山口から1時間10分程度の行程で山頂に立てる手軽なコースで、夏のキツネノカミソリを初めたくさんの草花にも出会え、沢沿いのブナの林などすばらしい風景も楽しめます。
今回は、行程の長さや荷物の重量を考えゆっくり1時間35分をかけ歩きました。

水無鍾乳洞駐車場

雷山への縦走路は新緑の中
井原山から雷山へ
言わずと知れた、福岡地区では人気の高い縦走コースで、ブナの林や見晴らしのいい草原が交互に現れ気持ちのいいコースです。
団体さんや多くの登山者とすれ違ったり、追い越したり抜かれたり、のんびりと歩きました。

井原山山頂

雷山山頂
雷山から長野峠へ

雷山山頂で行動食の昼食をとり日帰り組のますもさん、ACQさんとはお別れ。
西側のスキー場方面へ急坂を下ります。
スキー場付近は、夏は草原の牧場になっており、気分よく歩けます。
ここから長野峠へは、電波等先から急坂を下りてゆきます。
傾斜が緩むと杉林の中をやや登り返し、またしばらく下ってゆくと長野峠の車道に出ます。
長野峠は、福岡県前原市と佐賀県富士町を結ぶ県道で比較的大きな車道です。
ここで羽金山への登りに備え十分に休憩します。


ミツバツツジ

草原を行く
長野峠から羽金山へ

長野峠を福岡県側に少し歩くと杉林のなかへ羽金山への登山口が伸びてゆきます。
はじめは杉林ですが、やがて自然林の中の道へ。
いくつかのピークを越え、白糸の滝への分岐を左へ登ってゆくと羽金山本峰の登り。
なかなかつらい登りでした。

羽金山

羽金山山頂には日本に2箇所ある電波時計用の高さ200mの電波塔がそびえており、この施設の敷地周辺のフェンスに沿って登って行きます。
この日は電波施設の門の前を右に下りて行き鞍部のきれいな自然林の中、ふかふかの落ち葉の上にテントを設営しました。
薄暗くなって、食事の準備をしていると、brocken03さんの到着です。
少し寂しかった「やじきた」ならぬ「たぬしか」コンビは俄然盛り上がり始めます。


林の中に寝床をつくる

brocken03さんのテント

2日目
(5:50スタート) 河童山(6:05)〜(8:05)荒川峠(8:30)〜(10:30)女岳(10:50)
〜浮岳(12:10)〜(14:10)白木峠(14:45)〜(15:20)十坊山(15:50)〜JR福吉駅(17:40)

羽金山から荒川峠へ

鞍部の林の中を少し進むと、やがて河童山への登りとなります。
このあたりから先は、以前藪が深くルートがわかりにくいといわれていましたが、ここ半年か1年ほどでルートはきれいに整備され、かなり歩きやすい道となっています。
稜線の、防火帯の名残らしい自然林を下ってゆくと、やがて杉林の中何度かアップダウンを繰り返し、2時間ほどで荒川峠に到着です。


河童山から羽金山のアンテナを望む

気持ちのいい朝の森を歩く

荒川峠から女岳へ

荒川峠の車道を渡ると、杉林の中に道は登ってゆきます。
しばらく行くと、また自然林の中、新緑がとても美しい。
アップダウンを繰り返し、少し長い杉林を登ってゆくと荒川峠から1時間20分ほどで木の香ランドへの分岐に出ます。
ここから木の香ランド方面へ急坂を延々と下りてゆくと林道の水場があり、NRBさんと私は水の補給のため急坂を下りますが、なかなか林道にたどり着かず、途中から聞こえ始めた沢音に引き寄せられ、途中の小さな沢で水を補給することにしました。
分岐点に戻ると急な登りをあえぎながら登りつめ、やっと女岳の山頂に到着。
天候もよく、加布里湾から玄界灘の眺望がすばらしい。



女岳山頂から加布里湾を望む

荒谷峠からの林道(奥は浮岳)

女岳から浮岳へ

女岳山頂から急坂を25分ほど下り荒谷峠へ。
荒谷峠からはしばらく車道(林道)を歩きます。
車道の途中から「地形図表示の縦走路」との標識がありましたが、ここはちょっと楽して車道を歩き、浮岳への直登コース入口から山道に入ります。
直登コースは短いながら急登でかなりつらい登りです。
浮岳山頂には、浮岳神社の上宮の社があり、北側の樹木が少し伐採され、以前より眺望が開けています。
浮岳神社は海運の神様で、社の床下に海亀の像があり、社も海のある北に正面を向いています。

浮岳山頂にて

キンラン
浮岳から白木峠へ
浮岳山頂から西へ下ってゆきます。
うんざりするほど下り続けると、杉林に入りそれでもくだりは続きます。
この途中で、nandenさんご夫妻、ますもさんと合流。
さらにゴルフ場を左手に見ながら下り続け、杉林の中少し登り返してやがて白木峠の車道が見えてきます。
白木峠にはカズさんも差し入れを持って駆けつけてくれました。
冷たい水、お茶、スイカにアイスクリームまで!!
ややばて気味で弱気になっていたところで生き返ります。
峠の駐車場のアスファルトの上で突然宴会が始まってしまいました

白木峠にて宴会の後

カノコソウ
白木峠から十坊山、福吉駅まで(フィナーレ)
白木峠から指導標に従い杉林の中へふみ出しますが、距離は短いながら急な坂が続くコースです。
山頂直下の登りはさらに傾斜はきつくなります。
何とか登りきって平坦地に出るともう一段上が山頂です。
鎖のついた大岩に登ると唐津湾、玄界灘の眺望が美しく、振り返ると浮岳の勇姿が迫ってきます。
休憩の後、ふもとの中村集落へ向け下ってゆきます。
杉林や雑木林を抜けふもとに近くなるとみかん畑が現れます。
やがて集落を抜けて白木峠から下りてきた車道に出ると、あとは福吉の駅に向かうだけ。
途中で、nandenさんご夫妻の車で駅まで送っていただくことになり、無事縦走終了ということになりました。

十坊山山頂

十坊山頂の大岩から浮岳を望む

お疲れ様!!ゴールの福吉駅

写真: NRB・しろ鹿
文  : しろ鹿

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